昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
偏食の改善
「ブルーベリーのシロップ煮」というものを、旦那が土産に買ってきた。出張先のスーパーのPB商品なのだそうだが、これが甘過ぎなくて、けっこういける。無糖のヨーグルトに混ぜて食べると、さっぱりしていておいしい。
ただ、このブルーベリー、大きな瓶にどーんと入っていて、「開封後は10日以内にお召し上がりください」と書かれているから、さて食べきれるかなぁ、と心配していた。
そうしたら、昇平がこれを見つけて大感激。「お父さん、お土産にこれを買ってきてくれてありがとう!」とか言っちゃって、食後のデザートにもりもり食べている。あんた、こんなにブルーベリー好きだったっけ? いや、そもそも、ブルーベリーなんか食べたことあったっけ? とこちらはびっくり。
昨日は、母がおやつ代わりに食べようと買ってきた、トマトとバジル味のパスタ入りカップスープを、母から奪い取って食べていた。トマトジュースもハーブの類も全然好きじゃない子だから、きっと一口味見しただけで「もういい」と言い出すだろうと思ったのに、バジルの香りもなんのその、ぺろりと平らげて「おいしかったー!」としめくくった。
本当に、最近昇平はいろいろなものが食べられるようになってきた。
小さい頃はものすごい偏食の王様で、自分で確かめ、自分で食べようと思ったものしか食べなかったし、食べられる食品の数も本当に限られていたから、食事をさせるのがとても大変だった。キュウリは皮をむいて、チキンナゲットやエビフライは衣をとって、肉は好きだけど魚は嫌い、野菜も大嫌い・・・といった具合だったのに。
今では、人がおいしそうに食べていたり、おいしそうな様子をした食べ物を見ると、積極的にチャレンジするようになっている。その結果、食べられる食品の数もものすごく増えた。焼き魚大好き、タケノコ、キノコ、山菜大好物。苦手なみそ汁さえ、がんばって汁も全部飲めるようになった。今、昇平がどうしても苦手なのは豆関係の食品くらいなものだ。それだって、姿形が変われば、気がつかずに食べていたりする。
まわりの人やできごとがよく見えるようになってきて、いろいろ理解できるようになるのと比例して、偏食も治っていくのが面白いなぁ、とつくづく思う。きっと、新奇の食品でも、見ただけで「おいしそうだな」と思えるようになるからだろうな。
今、子どもの偏食で苦労しているお母さん方。無理やり偏食を直そうとするより、食べられそうなものを食べられそうな形で出して少しずつ慣らしていくほうが、結局は近道かもしれませんよー。
それでも食べないからと、全然出さなくなれば、慣れる機会はないけれど、他の家族と一緒に準備してやったり、家族のおかずを分けてあげられる体勢でいたら、もしかしたら、ある日急に「食べてみようかな」と自分で思うときが来て、「なーんだ。食べてみたら、けっこうおいしいじゃないか!」となるかもしれません。
結局、おいしく楽しく家族で食事できる雰囲気が一番大事なんでしょうね。障害児のいる家庭でも、いない家庭でも。
[05/09/05(月) 20:02] 日常