昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

「とことんこのこにこだわって」


今、私の目の前には1冊の本があります。
タイトルは『とことんこのこにこだわって 〜個に応じた支援とは何か Webからの発信〜』。
すでに私のHPのトップページなどでもご案内していましたが、私がネットで知り合った仲間たちとチームを組んで、執筆・編集して作り上げた本です。著者名は『ことばと発達の学習室』出版企画委員会。明治図書から出版されたばかりの、できたてほやほやの本です。

私のHPの常連さんの多くはすでにご存じですが、私はこの『ことばと発達の学習室』という療育サイトの掲示板の、最古参のひとりです。開設されたのは今から6年前ですが、子どもの前途を悲観して、障害や社会を嘆いたり恨んだり怒ったり――というサイトが多かった中、前向きで明るい雰囲気が漂う異色の掲示板でした。
この掲示板の中で、私は本当にいろいろなことを学びました。障害の知識(それも、日本でまだ正式に紹介されていないような最先端の情報まで)、当事者の気持ち、療育の意味、本当に必要な支援とは何か、一番大切にしていかなくちゃならないことは何なのか・・・・・・。
私のHP『アサクラ・タウン』には、「しましま島の男の子」というコーナーがあります。療育関係サイトや書籍には、こちらのURLが紹介されることも多いので、こちらからこの日記にたどり着いている方もいらっしゃることでしょう。そこで私は主にADHDに関する情報をまとめ、療育掲示板を開設していますが、こんなコーナーを作れたのは、ひとえに『ことばと発達の学習室』掲示板で、膨大な勉強をさせてもらったおかげです。昇平は今、二次障害を起こすこともなく、まっすぐに育ってくれていますが、これも間違いなく『ことばと発達・・・』掲示板のおかげなのです。

そんな恩人サイトに集まる最古参メンバー4人と、管理人のMさん、そして私の6人で、今回のこの本をまとめました。
見た目はちょっと薄手の本ですが、開いてみると、掲示板の他の常連さんたちが掲示板に書き込んだ、前向きなアンケートやメッセージがたっぷり盛り込んであります。もちろん、我々編集スタッフの書き下ろし原稿もありますし、Web座談会のコーナーでは、スタッフたちが熱い思いを語り合っています。読みごたえは十分だろうと思います。
おまけに、アスペルガー&ADHD当事者で翻訳家のニキ・リンコさん、『ペンギンくらぶホームページ』の管理人で『十人十色なカエルの子』(東京書籍)の著者でもあるペンギンさん(落合みどりさん)の特別寄稿もあります。しかも、後書きは国立特殊教育総合研究所元分室長で現茨城大学教授の東條先生という、素晴らしい顔ぶれ揃い! はっきり言って、編集スタッフたちより、こちらのメンバーのほうがよっぽど豪華ですが、この方たちもまた、『ことばと発達・・・』掲示板の常連さんたちなのです。
保護者と教育者と当事者と研究者が、自然な形で連携している『ことばと発達・・・』掲示板。それを、本という形に具現化できたことを、スタッフの一員として、とても嬉しく思っています。

ちなみに、私は4コマ漫画も担当していますし(下手くそな絵なんですけどね。素人なので、許してくださいね!)、表紙には昇平が描いたイラストも使われています。
『ことばと発達・・・』掲示板をご存じの皆様に、発達障害児の教育や指導に関わる専門家の方々に、そして、発達障害児を抱えて「元気になりたい!」と願っている親御さんたちに、この本を手にとって開いてもらえたら・・・と願っています。
あ、もちろん、個人的に私を知っている皆様にも、この本を読んでもらえたら嬉しいです。(笑)

そろそろ書店にも並ぶ頃だとは思うのですが、場所によっては本が入荷しないところも多いと思います。一般書店で注文はできますが、下記URLの出版社サイトから直接注文することもできます。
このサイトには、「立ち読み」のコーナーがありますので、どんな本か、のぞいてみるだけでも楽しいかもしれません。
   ↓
http://www.meijitosho.co.jp/shoseki/shosai.html?bango=4%2D18%2D016248%2D2

「とことんこのこにこだわって 〜個に応じた支援とは何か Webからの発信〜」
   『ことばと発達の学習室』出版企画委員会編著
    明治図書     定価 1.760円(税別)

[05/09/21(水) 14:41] 知識 療育

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