小さなエピソード・１１

今朝のこと。
朝食にカレーをおかわりして食べた昇平が、「ごちそうさま」と２階に上がって行った。私は洗濯物を干していた。
しばらくすると、昇平がやってきて「ゲ○吐いた〜」と言う。
「えっ、どこに！？」と驚くと、「トイレにー」。
「自分でトイレに行って吐いたの？」
「うん」
昇平は得意そうなニコニコ顔。

昇平は食べ過ぎると吐き加減になる癖がある。どうやら、朝食で調子に乗ってカレーを食べ過ぎて気持ち悪くなったらしい。でも、そのときにはもう、機嫌の良い顔になっている。吐いてすっきりしたようだった。
「ぼく、ひとりでやったよ。えらい？」
と昇平が聞いてきた。
「うんうん、えらいよ。すごくえらい。後は口をゆすいで歯みがきすると、すっきりするからね」
「はーい」
素直に洗面所に向かう昇平。

後でトイレをのぞいてみたが、ちゃんと流してあったし、まわりも汚れていなかった。
「気持ち悪くなったらトイレに行くんだよ」と教えてはきたけれど、実際に自分からそうしたのは初めて。しかも、母を呼ぶこともなく、パニックになることもなく、きちんと後始末までして報告に来たわけだ。
なんだかやっぱり、最近の昇平はちょっとすごいかもしれない、と思った。

[05/11/01(火) 11:59] 日常