昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

マラソン大会・2

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11月7日(月)   記録者:ドウ子

勝敗が大きく問題になるようなイベントは、今年度はもうないかも知れませんが、今後、こちらでも気をつけたいと思います。
今日は隣のクラスと共同で制作活動をしましたが、協力して取り組むことができました。
特に、授業の最後の方で私が「その場に座って、先生の方を向いてください」というと、真っ先にその通りにして、ほめられました。落ち着いた活動ができている時は、指示もよく入るようです。

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さらに、今週は定期診察があったので、病院へ行き、学習発表会とマラソン大会のことを副主治医に報告した。以下は、その後で書いた連絡帳から。


11月9日(水)   記録者:母

病院へ行って、最近の学校での様子を報告してきました。
学習発表会の際、組体操すごろくで参加できるようになったことについては「学校の対応が素晴らしいですね!!」と絶賛でした。
マラソン大会に関しては、「結果より途中の頑張りが大事」というのは目に見えにくいので、去年の自分のタイムと競争という形に持っていくと良かったのでは、とアドバイスされました。去年の自己記録と競争する、というのは、今やっているスポーツテストでも使えるな、と思いました。

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実際の診察室では、マラソン大会でSくんを叩いてしまったことを、昇平が自分の口で副主治医に報告していた。
こういうことマイナスのことを自分で報告するのは初めてだったので、ちょっとびっくりした。「ぼくが転んで最後になったら、前を太ったお子様が走っていて・・・」などと、言い回しがいつになく変だったのは、自分の行為を恥ずかしいと思う気持ちの表れだったんだろうな。
話を聞いた副主治医は、「そうかー。転んでも最後までがんばって走ったのはえらかったんだけど、ちょっと残念なことをしちゃったなー」と受け止めて、「Sくんもびっくりしたろうなー。走るのは大変で、一生懸命がんばって走っていたら、後ろから急に叩かれて悪口言われちゃったんだもんな。Sくんもつらかったと思うよ」と、Sくんの気持ちに立った説明をしてくれた。
昇平、ゲーム機を手放さず、半分ゲームをしながらの態度だったけれど、話はちゃんと聞いていた。頭を縦に振っている。
そのうえで、頑張りというのは目に見えないもので、それをやれというのは分かりにくいだろうから、去年の自己タイムで競うというような、自分との競争に持っていくと良いだろう、というアドバイスを受けたのだった。

実を言うと、今体育ではスポーツテストをやっていて、昇平がまた、Sくんと自分の記録の結果を気にしていた、という報告が入ってきていたのだ。Sくんとは保育園から一緒だったし、割と体力的に似たところにいるので、今までにも張り合う場面は何度も見られていたのだ。と言っても、手を出し暴言を吐いたのは、今回が初めてだったけれど。(と思うけれど)
スポーツテストでも、もしかしたら、同じようなトラブルが起こってしまうかもしれないのだから、先手を打つ必要があるかもしれない。
去年のスポーツテストの結果は、どこかに取ってあっただろうか・・・? 探してみなくちゃ。


スポーツは特に勝敗がはっきり見える世界だし、目の前を行く人に勝つことが目標になるのは当然なのだけれど、その中でも、ルールを守ること、スポーツマンシップに乗っ取って戦うことをどう教えていくか。それは、ひいては、人の中で生きていくためにはどうするか、ということにつながっていくのだと思う。
いろいろと考えることは多いな、と思った今回のマラソン大会だった。

一難去って、また一難。子どもの成長に伴って、問題も変質し、続いていく。
子育てって、本当にゴールが見えないマラソンのようだ。
でも、この母は、本物のマラソンは大の苦手だけれど、子育てのマラソンだけは続けていく自信がある。転んだって、怪我をしたって、また立ち上がって走り続けようと思う。
だから、昇平。あんたもがんばって走れ! 最大最強の敵は、自分自身なのだから。

[05/11/11(金) 04:59] 学校

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