昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

最後の挨拶

さて、今回でいよいよこの「てくてく日記」は最終回です。
この後、不定期連載システムは1月末日まで稼働して、その後、いっさいの閲覧ができなくなります。これまでの日記は、そう遅くならないうちに、過去ログの形でHPアサクラ・タウン内に収録する予定です。

それにしても、この昇平の成長記録はずいぶん続いています。
そもそもは、アサクラ・タウン内の日記「かわらばん屋」の中で、昇平の日々の様子を書いたのが始まりでした。昇平はやっと3歳。まだ障害の診断もついていなかった頃で、私も、ADHDのAの字も知りませんでした。ことばがなかなか発達しなくて、多動でパソコンやゲームが大好きな昇平を、普通とは違う、絶対何かある、と思いながらも、そんな彼がおもしろくてかわいくて、なにか興味深いワンシーンに出会うたびに、それをちょこちょことつづっていたものです。
2000年4月、昇平が保育園と入園するのと同時に、昇平に関する記録を独立させて「昇平てくてく日記」が始まりました。保育園や家庭での取り組みや、昇平の成長ぶりがおもしろくて、日記のネタには全然困りませんでした。その当時の様子は、『とことんこのこにこだわって』の本の中で報告しています。(とても全部は書ききれなくて、年中さんの時代に絞った内容になっていますが。)
2002年4月、ひょんな手違いから、アサクラ・タウンの全ページが削除されてしまう、というトラブルに見舞われました。いえ、ただ私が不注意だっただけなんですが……。他のページはほぼ復元することができましたが、掲示板の過去ログとてくてく日記だけは復活させられませんでした。日記のほうは、記事そのものは保存してあるのですが、あまりにも膨大な分量なので、いまだに復活させられずにいます。面倒くさがり屋ですみません。保育園に入る前の数ヶ月分だけは、ダイジェスト版ということで、しましま島の中にまとめてあります。
これを機に、てくてく日記は郡山の王様HOMEPAGEという、郡山市の某企業のポータルサイトへ引っ越しをしました。それがこの不定期連載システムです。途中、一度デザインや機能のリニューアルがありましたが、私はできるだけ最初と同じような形式で日記を書き続けてきました。
それから3年9か月。本当に不定期連載システムにはお世話になりました。今はブログがブームですが、不定期連載システムそのものが、ブログに先駆けたようなものだったので、「ブログは手軽!」と言われても「えー、そうなの? 別にそうは感じないけど……」と感じてしまっています。(笑)
そして、2006年1月。今月いっぱいで、不定期連載システムもその歴史を閉じます。
「てくてく日記」は、一足先にニフティのブログへ引っ越して、「てくてく日記2」というタイトルでスタートしています。今は昇平のおいたちと称して、これまでの思い出を振り返っているところですが、それが終了したら、今までこちらで書いていたような、日々の昇平の記録や、私なりに考えたり感じたりした療育の話になる予定です。

この4年足らずの間に、本当にたくさんの方が「てくてく日記」を読みに来てくださいました。
私がつづっているのは、ただ私の目の前にいる我が子の姿なのですが、多くの方が、ご自分のお子さんや生徒さんに共通するものをそこに見つけて参考にしてくださったようです。昇平の成長も、まるで親戚か親友の子どものように、親身になって喜んだり応援したりしてもらってきました。書き続けてきた私としては、ただただありがたく、嬉しいばかりです。
保育園のマキ先生、みお先生、みち子先生、小学校低学年時代を受け持ってもらった森村先生、4年生からの担任になったドウ子先生、学童の鴨原先生……すばらしい先生方の実践の姿も、日記の中で報告してくることができました。親は、意見や立場の違いから、しばしば先生たちと対立することが多いのですが、こんなふうに、先生と協力しあって一人の子どもを育てていけることもあるのだということを報告できたこと、これも本当に嬉しく思っています。
きっと、皆さんの周りにも、森村先生やドウ子先生は大勢いらっしゃるのだと思います。お互い、ほんの少し相手の立場を理解して、できるところから歩み寄れば、そこから素敵な「連携」が始まるのじゃないかしら。……私はそう考えています。

てくてく日記はブログ「てくてく日記2」で引き続き連載されていきます。
いったい昇平が何歳になるまで続くのやら、私にもさっぱり見当がつきません。
昇平自身、もう自分のことがホームページの日記に書かれていることは知っているのですが、「これ、日記に載せといてね」などとケロッとして言うので、母としては助かっています。おもしろいやりとりがあったりすると、お兄ちゃんまでが「お母さん、これてくてく日記のネタになるんじゃない?」なんて言い出します。なんとなく、この日記は家族間のコミュニケーションツールにもなっている気もします。
本当に、どこまで行くのか、いつまで続くのか、先のことは全然わかりませんが、できるところまで書き続けていきたいな、と改めて思っています。

それでは、日記をブログ「てくてく日記2」に引き継いで、この「てくてく日記」はこれにて終了としたいと思います。
長い間、不定期連載をご愛読くださいまして、本当にありがとうございました。
これからも、「てくてく日記2」をよろしくお願いいたします。


2006年1月21日  朝倉玲・拝

☆ブログ「てくてく日記2」
   http://ley.cocolog-nifty.com/tekuteku2/

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