昇平てくてく日記2
小学校高学年編
やっぱり効果あり
協力学級の授業で文句や不平不満を言って授業の妨げになっていた昇平。学校の先生も精一杯関わってくださっていたけれど、事態は好転しなくて手詰まり状態。これはもう医療に助けを求めるしかない、と主治医の元へ走り、セレネースを調整(増量)してもらった。
騒いでしまったらもう5−2(協力学級)で勉強できなくなる! という危機感も手伝って、必死で自己コントロールをがんばり始めた昇平。すると、4日目の今日、連絡帳に担任からこんな内容が書かれてきた。
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9月6日(水) 記録者:ドウ子
今日、5年生のプールから帰ってきた昇平くんに、「今日はどうだった?」と尋ねると、「うん、大丈夫だったよ」との返事。補助の西尾先生に聞いてみると、「99%大丈夫でした」の返事。昇平くんもニヤッと笑ったので、その時にはそれ以上聞かずに、後から西尾先生に詳しい様子を聞いてみました。
すると、今日もタイム測定があり、いつ、どの種目の人が泳ぐかは、「まだ泳いでいない人いる?」と(5年の担任が)言って前に出てきた人が測るようなやり方で、西尾先生にも予測がつかない中、昇平くんに「ねえ、もう泳げないの?」と2回聞かれた、ということでしたが、「それは仕方ないんです」とのことでした。
私もそう思いましたが、西尾先生の「99%」に、ニヤッとしてしまう冷静な昇平くん。、『ちょっと言っちゃったけどね……』みたいな顔で、落ちついて自分の言動を振り返っていたので、すごいと思いました。
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薬の切れ際にあたる夕方のリバウンド症状(多動・おしゃべり)もかなり落ちついてきたし、昇平が自信を取り戻してきているのも感じられる。今までは、我慢しよう、こらえようと思っても、どうしても自分の衝動性に引きずられて騒いでしまって、昇平自身がつらかったんだろうと思う。
いい具合に薬が効いて、良かったね。そうやってがんばったことを、先生方にいっぱいいっぱい誉めてもらえて、本当に良かったね。薬だけでもダメ、当人や周囲の努力だけでもダメ。その両方がうまくかみ合ったときに、また成長の車輪が前に進み出したのが感じられる。
明日は診察日。どうやら本当に主治医に嬉しい報告ができそうだ。
[06/09/06(水) 16:24] 学校 日常 療育・知識 発達障害