昇平てくてく日記2

小学校高学年編

冬休み中・2

 県内の小中学校の冬休みも、残すところ明日一日になりました。
 夏休みと違って冬休みは短いし(でも、さすがに寒冷地だから、他所よりは長めみたいですね)、行事も目白押しなので、いつの間にか終わりが近づいていた、という感じです。私自身も、やれ年賀状だ大掃除だ帰省だ、とバタバタしていましたし。

 年末年始は遊びに行き来することもできないし、郡山のわたしの実家でいとこ達と接してきた以外には、誰かと遊ぶということもほとんどなかったけれど、夏休みと違って、それを納得していたのが大きな変化でした。時々「○○君と遊びたい」とは言うものの、「正月の間はよその家に遊びに行ってはダメなんだよ」と言い聞かせると、それで気持ちを収めて、自分でできる遊びをしていました。
 相変わらずパソコンでお絵かきやゲームをしていることが多かったですが、プラモデル作りにもはまって、お年玉で「ケロロ」や「ガンダム」のプラモを買ってきては、自分で組み立てていました。彼の机の上はケロロとその仲間たちのプラモデルでいっぱいになっています。「なんだか男の子の机らしくなってきたな〜」と思います。(笑)
 郡山で大勢の親戚と触れあってきた後は、二日ほど本当におとなしい日が続きました。たぶん、目一杯そこで刺激を受けてきたので、自宅で静かに過ごしてリフレッシュしていたのでしょうね。その後から徐々にうるさくなってきて、今では、ちょっとしたことでキーとかワーとか騒ぎます。退屈して、エネルギーをもてあましているんですね。明後日から学校が始まるのがちょうど良い感じです。(苦笑)

 親戚を訪ねていったり、親戚が訪ねてきたり、日中も私とほとんど一緒にいたわけですが、とにかく、関わり方は格段に発達しています。気持ちをコントロールしきれなくて騒ぐことはしょっちゅうだけれど、それでも、私が怒った顔をしていたりすると、あわててご機嫌を取ろうとしたり、急にふざけた態度になって、険悪になってきた場の雰囲気を変えようとしたり。まあ、以前からそういうところはあったんですが、最近ますますそんな感じです。こちらとしては「調子のいいヤツ!」と思うのですが、主治医いわく、そんなふうに相手の反応を見て場を丸く収めようとする気持ちを持つことは、とても大事なことなのだそうで……。
 なにかを我慢する、という心の動きもよく見られました。目の前にあるものを食べたくなるけれど、母から、正月太りしたお腹をポンと叩かれると、「わかった。明日まで我慢するね」と言ったり(笑)、自分からパソコンを止めて「ぼく、自分で終わったよ。偉い?」と聞いてきたり。自分で自分の要求をコントロールしている、ということを、自分でも実感しつつあるようです。
 まあ、学校は家庭とは違って外からの刺激が多い上に、状況も多種多様なので、この家庭の姿がそのまま学校でも見られることはないのでしょうが、それにしても、ずいぶん成長してきたなぁ、と思います。
 そうそう。話がいっそうよく通じるようになってきた、という実感もありますね。向こうから、自分に分からない状況を理解するために質問してくる、ということも増えてきました。
 本人が外に向かって成長を始めた。そんなふうに感じます。

 宿題は予定通り終わりました。生活表も自分から書いていました。書き初めも三日がかりで完成させました。大みそかもお正月も、しっかり楽しみながら体験していました。ポケモンダイヤモンドにもはまりました。ドングリクッキーなども母と一緒に作りました。(笑)
 なんだか、端で見ていて、「充実した冬休みだったねぇ」と言いたくなる、昇平の年末年始でした。

[07/01/07(日) 15:24] 日常 発達障害

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