昇平てくてく日記2

小学校高学年編

トンネルを抜けてきた?

 最近(小さな?)変化の著しい昇平。今日もその様子を連絡帳から……。

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1月25日(木) 記録者:ドウ子

 今日、割合の文章題のプリントをやりましたが、文をよく読まないと基(もと)になる量なのか、比べられる量なのかわからないのに、全部正解でした。聞いて理解する、読んで理解する……いろいろな力が関連しあって成長しているのだと思います。

 今日の昼休み、通級しているTくんが用があってクラスに来たのを見たIくんが「ねえ、Tくん、一緒に遊ぼう」と言い、二人で教室を出て行こうとしました。丁度その時、隣のゆめ1組にいて戻ってきた昇平くんが、二人連れだって出ていくのを見つけ、「ねえ、ぼくも仲間に入れて!」と追いかけていきました。
 西尾先生と二人で顔を見合わせて、
「今まで“仲間に入れて”なんて言ってましたか!?」
「“一緒に遊ぼう”とは言いましたけどね」
 と話し合いました。
 「自殺する」と言って騒ぐことも、全くなくなっています。

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1月25日(木) 記録者:母

 「自殺するしかない」ということばは、家ではたまに口にしますが、最近はもう全然本気の言い方ではなく、それも母に取り合ってもらえなくて、めったに言わなくなってきました。
 診察日だったので、主治医に特にこの一週間の変化の様子を連絡帳で読んでもらったところ、「全体の様子が見えるようになってきて、行動にまとまりが出てきましたね」と言われました。それが、文章の理解力やお友だちとの関わり方、将来のことを少し見越して(「痩せないと大変なことになる」と考えること)運動をがんばる、などの姿にもつながってきているそうで、学校での様子をとても喜んでくださっていました。

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 全体の様子が見えるようになってきた……それは確かにそうなのだなぁ、と思う。話をしていても、以前よりずっとしっかりと会話ができるようになってきたのを感じているから。
 具体的に、どこがどう、と説明するのは難しいのだが、以前の昇平は、話をしていても気持ちがあっちこっちに散らばっていて、自分が言うことも相手の言うことも、完全には理解していない感じだった。それはリタリンやデパケンと言った薬が切れている状態だと特にひどくて、衝動性のままに興味関心が瞬時に飛んでしまうのか、言動が「バラバラ」と感じられていた。……本当に、「バラバラだなぁ」というのが率直な印象で、それ以上詳しく、その状態を表現できないのが、なんとももどかしいけれど。
 それが今は――まあ、相手の関心や状態に合わせて会話する、というのはまだちょっと難しいけれど、自分の言いたいことも、相手の言うことも、しっかり確認しながら言ったり聞いたりするようになってきている。話が通じやすくなったなぁ、という感じ。それに合わせて、我慢したり、がんばったり、という姿も以前よりたくさん、いろいろな場面で見られるようになってきた――というのが、このところの様子。
 さすがに、最高学年を目前にしているんだなぁ、とも思う。

 もちろん、まだまだ自己コントロール力は弱いし、パニックにはなりやすいし、不安も感じやすいし、好きなことに夢中になると切り替えは相当難しいし、騒がしいしうるさいし、会話レベルも気持ちも本当に幼い段階にはあるけれど、でも、こんなふうに良い方向へ動いてきているのを見ると、なんとなく、こちらの気持ちもほっとして、前向きな気分になってくる。
 ……なんだか久しぶりだな、この感覚。(笑)
 四年生の後半あたりからずっと続いていた、トンネルの中の手探り状態。やっと、トンネルの出口が見えてきたんだろうか?
 安心するのは、まだまだ早いかな。(苦笑)

[07/01/26(金) 10:01] 学校 日常 発達障害

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