昇平てくてく日記2

小学校高学年編

豆まき集会で

 連絡帳から。

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2月5日(火)   記録者:ドウ子

 昼休みに豆まき集会があり、全員で豆を拾う場面があったのですが、なにしろ全校生なので、一つも拾えない子もいました。昇平くんも一粒も拾えず、私のところに来て空袋を見せ、「もう終わり。一つも拾えなかったよ」 と泣きそうでした。そして、列に戻っていったのですが、ついていくと、近くにしゃがみ込んでいるL子さんがいて、同じく豆を拾えなくて怒っていて、みんなが立ち上がるのに座りこんだままでした。
 すると、いつの間にか落ちていた一粒を拾って手にしていた昇平くんが、その一粒を「はい、L子ちゃん」と渡してくれました。すると、何故か近くにいたIくんも、自分の二粒をL子さんにあげて、L子さんはにっこり立ち上がりました。昇平くんとIくんの優しい気持ちをたくさんほめました。
 結局、各教室に、拾えなかった人用の豆が配られ、ゆめがおかは人数が少ない分、一人ずつが大量の豆をもらったのですが、昇平くんの一粒は価値のある一粒でした。

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 小さな一粒の豆のエピソード。
 だけど、彼のこれまでを知る我々には、大きな大きなエピソード。

[07/02/07(水) 14:15] 学校 発達障害

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