昇平てくてく日記2
小学校高学年編
週末の日記
週末になると、家に昇平がいるので、日記のネタを拾うことができる。
今回もまた、週末の日記。
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土曜日は一日家にいた。ほとんどひとり遊びでパソコンとゲーム。
でも、よく見ていると、パソコンでは好きなゲームサイトの掲示板を熱心にのぞいたり、投稿形式のゲーム小説を読んで、ケラケラ笑ったりしている。
ゲーム小説は一行ずつ投稿できるようになっていて、誰が投稿しても良いらしく、たまに自分も続きを書いて投稿しては、「ボクが書いたんだよ」と教えてくる。大丈夫かな、と心配になって読んでみるけれど、小説全体が、ドタバタコメディ調のなんでもありの作品のようなので、昇平の文章が特に違和感と言うこともない。
そんなふうに、いきあたりばったりの面白いことばを羅列して、書いたり読んだりしては、みんなパソコンの前で笑っているんだろうな。これはこれで、交流の一形態なのかもしれない。
ゲームはクリスマスプレゼントで手に入れた「ポケモン・ダイヤモンド」に夢中。初めの頃はアイテムとして出てくる「木の実」の種類やその特性に夢中になって、その話ばかりしていた昇平だけれど、最近ようやくモンスターそのものの名前や特徴、戦い方の話をするようになったので、「やっと普通の楽しみ方をするようになったねぇ」と笑ってしまった。
ポケモンのカードが入ったガムもしょっちゅう買っては、カードを集めている。もちろん、ゲームの中でモンスターを鍛えたりゲットしたりという「普通の」遊び方もしている。男の子だなぁ、とつくづく思う。(笑)
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日曜日は、自分でIくんの家に電話をかけて、Iくんを誘ってまた温水プールへ。
引率は旦那に任せきりだけれど、話を聞くと、特に困ったことはなかったらしい。「飛び込んじゃダメだよ」とか「あっちへは行っちゃいけないよ」と言えば、ちゃんと言うことを聞くし、二人で仲良く泳いだりもぐったりしているという。
昇平は25メートルを泳ぐのに、途中で3回足をついたらしい。毎週こんなふうにプールに通ったら、また25メートル泳ぎ切れるようになるかもしれない。おやつを食べ過ぎないことを気をつけて、プールに通うようになったら、少しお腹が引っ込んできたような気がする。
仲良しのI君と一緒で楽しいし、体は鍛えられるし、泳ぎはうまくなるし、ダイエットにもなるということで、言うことなしの温水プール。旦那も、子どもたちの扱いがだんだんうまくなってきたような……?(笑)
夜には、昇平の方から私たちに「一緒にトランプしよう!」と誘ってきた。
「なにがいい?」と聞くと、「大富豪!」(「大貧民」とも言う)。
今、昇平は「大富豪」のルールをやっと覚えてきたところ。手札を自分の前にさらしながらだけれど、一応、自力でゲームに参加できるようになった。「大富豪」なら高校生の兄ちゃんも喜んで一緒に参加する。家族4人で3回やったけれど、皆がそこそこ勝ったり負けたりで、なかなか楽しかった。昇平も一緒の状況で、トランプをまともに楽しめる日が来たのだから、すごいなぁ、とも思った。
ただ、「大富豪」は昇平にはまだちょっと難しい。最後に、これも自分から「戦争をやろう」と誘ってきた。「戦争」ならば昇平にも充分ルールが理解できて楽しめるから。
兄ちゃんは抜けてしまったけれど、母と父と3人でやって、昇平は2番目だった。一番にならなくても、負けても、怒ったり悔しがったりしなくなったのだから、これも成長だなぁ、と思った。
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なんということもない、平凡な週末。
でも、なんとなく、家族みんなが嬉しくて楽しい週末。
[07/02/19(月) 24:48] 日常 発達障害