昇平てくてく日記2

小学校高学年編

7月(1)〜中学校見学・親の会

7月2日(月)

 今週の金曜日にクラスのお楽しみ会でホタルを見に行くことになっているので、図書館から借りた「ホタル」の本を寝る前に読み出した。
 今までは私がずっと読んでやっていたのだけれど、今回から2ページずつ昇平と交代で読むことにした。うっかりすると、読むのが早口になったり、発音が不明瞭になったりするので、「何て言ってるのかわからないよ!」とクレーム出しをして、読み直してもらって、音読の家庭学習。(笑)

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7月3日(火)

 「今日も町のプールだったんだけどね、ドルフィンキックで50メートル泳げたよ! 5回も泳いだんだよ!」
 下校してきた昇平が、車に乗ったとたんにそう教えてくれた。連絡帳を見たら、ドウ子先生がつきそってプールに行ってくれて(先日の校外学習の反省から)、「足つかない! 呼吸!」とそばで声かけしてくれたらしい。それに合わせて頑張って、50メートルを5回も。「すごいね〜!」と誉めたら得意そうだった。この夏、昇平は水泳を通して自信を深めている。

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7月4日(水)

 来年昇平が入学する中学校が学校公開していたので参観に行った。今回は時間に余裕がなかったので、午前中の1時間だけ。たまたまだったのかもしれないけれど、情緒・知的どちらの特別支援学級の授業もビデオを見る内容で、ちょっと残念だった。(ちなみに知的は廊下から教室をのぞいただけ。子どもが1人しかいなくて、入っていくと気にされそうだったので。)
 風邪をひいたりして休んでいる子もいて、どちらのクラスも人数が少なかったから、なおさらかな。でも、少ないからこそ、一人ずつの勉強や活動を丁寧に見る時間にできるのにな、と見学していて残念に思えた。1時間の授業全部がビデオでは長すぎて、飽きている子もいたし。
 ここの中学校は毎学期学校公開をするので、2学期には予定を調整して、もっと長い時間参観したいと思っている。

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7月5日(木)

 午前中、親の会の支部例会。子どもたちは当然学校なので、親だけが集まるのだけれど。
 支部例会は毎月一回定期的に開いているけれど、今回は参加者が非常に少なかった。学校や園の行事(七夕会?)と重なった人と、仕事が重なった人と。特に最近は仕事を始めた会員さんが増えて、日中の例会に集まりにくくなっている。
 障碍を持つ子がいても、仕事を始めるお母さんは多い。子どもたちが大きくなってくれば、なおさら。それはすごく良いことだと思っている。私は、どんな子どもを持っていたって、親は親自身の人生を生きていくべきだと思っているから。(同様に、子どもも子ども自身の人生を生きていくべきだ、と。親と子はそれぞれ「個人」であるべきだと思うから) もちろん、経済的な理由もあるだろう。私の場合は、いろいろな理由があって今は外に仕事に出てはいないし、もう年齢的にも再就職は難しいけれど、働くお母さんの姿は素敵だと思う。
 ただ、親の会を維持・運営していくことを考えると、それに関われる実動メンバーが少なくなってくる、という現実は重い。日中動けるほんの数人の会員ががんばって会を支えているのが現状。それも、やっぱりそれぞれに仕事や家庭を抱えていて、その中で無理ややりくりをして動いている。これはうちの支部に限らず、会全体や、他のたいていの家族会にも共通している問題だ。
 世の中は発達障碍に追い風のように見えるのに、根底のところで支えが足りない。そんな気がする。補助金あげるからそれでがんばれ――ということでは、ないんだよねぇ。

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7月6日(金)

 夜、ゆめがおかの全家族と担任で、自家用車で山の上の沢にホタルを見に行った。道をよく知る人が少なくて、暗くなってきた山道ではぐれてしまって、一家族が到着できなかった。「ホタルが見られなくてかわいそうだ」と昇平は山にいる間中ぐずぐずと泣いたり怒ったりしていた。
 気持ちが優しいんだよね。お友だちがせっかくのホタルを見られなくて、とても悲しくなったんだよね。ただ、気持ちの切り替えがうまくできないから、そこからなかなか立ち直れなかったんだ。
 翌朝になってもまだ言っていたので、昇平くんは6年生だから今年しかホタルを見られないけれど、今回来られなかった子はまだ2年生だから、これからまだ何度もホタルを見に行けるよ、だから大丈夫なんだよ、という話をした。それでやっとなんとか納得した昇平。今年のホタルを見る会を思い出したときには、ホタルより、お友だちが来られなかったことの方を思い出すんじゃないだろうか。
 とはいえ、実は私も密かに残念だったりして。なにしろ、そのお家の車の前の方を走っていたのは私。私がもう少し道をよく知っていたら、先導して会場まで案内してあげられたのに……と思う。暗くて、車が離れてしまっているのにも気がつかなかったし。うーん。
 とまぁ、こんな具合に気持ちがなかなか切り替えられないのは、母子で似ているのかもしれない。(苦笑)

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7月7日(土)

 一日静かに過ごす。前夜の疲れもあったのか、出かけたがることもなく、終日おとなしかった。

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7月8日(日)

 旦那、休日出勤。兄ちゃんが学校のクラス対抗球技大会の練習で外出。
 さすがに昇平、退屈してきて、「遊びに行こう。ゲーセンに行きたい」と言い出す。先週行ったばかりだけれど、私一人でどこかに連れ出すことはできない。しょうがない、行きますか、と出かけていった。
 さすがにゲームだけでは、と思ったので、同じゲームセンターにあったエアホッケーに誘ってみた。今まではいくら誘っても乗り気じゃなかったのだけれど、今回はとても面白がって2回も続けてやり、2回とも私に勝って大満足でいた。「次もまたやろう。今度はお母さんが勝つからね」と言ったら、「へへーん、できるかな。俺、強いぞー」と自信満々。次も一緒に楽しめそうだ。(笑)

[07/07/10(火) 11:29] 学校 日常 療育・知識 発達障害

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