昇平てくてく日記2

小学校高学年編

9月(4)〜おおむね静か

9月17日(月)

 敬老の日のため今日も昇平は休み。兄ちゃんも久しぶりの連休。福島駅まで遊びに行くというので、私と昇平も一緒に出かけた。コースはいつもの通り、ハンバーガーショップ → ゲーセン → 書店。我が家の黄金コース。子どもたちはすっかり慣れているから自分で自由に行動するし、私も彼らに目を光らせる必要もなく書店で本が眺められる。危なげなく互いにのんびりできる「おでかけ」。
 そして、今日は昇平もおおむね安定していた。書店で買った新しいポケモンの本に夢中になって、夜の勉強を始めるのが遅れ、「夜のパソコン時間が足りなくなった! 8時半までじゃなくてもっと伸ばして!」としばらくごねていたが、先週のようなパニックも起こすこともなく、私が「約束通り8時半まで」というのを譲らずにいたら、やがてあきらめてルールを守った。
 こんなふうにして、少しずつ成長して自制の力をつけていくのかな、と思った。

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9月18日(火)

 とても安定した一日で、特記することは何もなかった。
 そうそう。毎晩読み聞かせている「フルート6」は最終決戦が終結した。昇平は、主人公が復活して敵が敗れ去った場面にやんやの喝采をしていた。本当に素直な子だなぁ。(笑)

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9月19日(水)

(ドウ子先生の連絡帳から)

 給食時、L子さんとIくんの言い争いにまた入っていって怒り出したので、「二人がどうして喧嘩しているのかわかっているの?」と尋ねると、やはり前回同様「わからない」と言いました。「昇平くんは何に対して怒っているの?」と尋ねると、それも「わからない」と。そして、「ごめんなさい」とバツが悪そうでした。
 すぐ謝るところからも、「違うらしい……」とはすぐ気づくようなので、繰り返していくうちに「人の喧嘩に入っていかない」というスキルを身につけてくれるといいのではないか、と思いました。

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 困難は困難として、純然とそこに横たわるのだけれど、それに対してこんなふうに見通しを示してもらえると、親としては本当に嬉しいし、心強く感じられる。
 今夜は例の「ベストハウス」の4時間スペシャルの日だったけれど、宿題も家庭学習もお風呂もさっさと終わらせて見る計画を立て、その通りに実行し、約束通り残りはビデオで見ることにして、寝る時間にはちゃんとテレビを切っていた。偉い!

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9月20日(木)

(今日もドウ子先生の連絡帳から)

 今日、昇平くんとL子ちゃんへの西尾先生の介助が重なる時間がありました。6−2の担任に相談すると、「昇平くん、このごろ静かですから大丈夫ですよ」と言われました。勝手なおしゃべりや文句が全然ないそうで、6−2では落ち着いているようです。

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 今週は、と言うか最近は、やっぱりかなり落ち着いてきているらしい。

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9月21日(金)

 今日、ゆめがおかの教室のメダカが業間の休み時間に15〜16匹いっせいに死んでしまうという事件があった。飾りに入れたおもちゃの貝の成分がとけだしたせいか、あるいは、今日は日中急に気温が上がったから、それにつられて水温も急上昇してしまったのか。とにかく原因不明の突然のできごとで、子どもたちもびっくり。ところが、驚く子どもたちの中でも昇平だけは大ショックで、パニックを起こしてしまったらしい。どうしても落ち着かなくて、11時頃に安定剤のリスパダールを頓服させました、と連絡帳に書かれてきた。
 下校して迎えの車に乗った頃にはすっかり落ち着いていて、メダカが全滅した話も冷静に話してくれたけれど、とにかく昇平は不慮の出来事にはショックを受ける。これまでそれがあまり目立たなかったのは、昇平の不注意が強くて、周りで不慮の出来事があっても「気がつけなかったから」なんだなぁ、と思っている。
(追記:9月25日)
 後日、メダカの代わりの魚を買いにペットショップに行ったものの、予算の関係等で、結局金魚ではなく、またメダカになったらしい。パニックを起こして「もう絶対メダカは飼わない!!」と騒いでいた昇平だが、実際にメダカが来たら、「かわいいね」と言って、先日のパニックを恥ずかしがる様子だったそうだ。

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9月22日(土)

 病院に行く義父の送り迎えを私がしたので、昇平もそれにおつきあい。新しい病院なので、ホテルのようなロビーで昇平と二人まったりと診察が終わるのを待った。今日のお出かけはそれだけだったけれど、なんだか妙にリッチな気分になってしまった。(笑) 昇平は大好きなポケモンの本を眺めたり、DS(ゲーム)をしたり。とても静かに過ごしていた。

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9月23日(日)

 彼岸の中日。旦那と兄ちゃんと昇平と四人でお墓参りに出かけた。
 旦那が昇平に「プールに行こうか?」と誘ったが、「今日は家で静かに過ごしたいから」と言って自分で断っていた。週末中「出かけよう」とも「退屈だ」ともひとことも言わなかったところを見ると、本当に少しくたびれていたらしい。夏休みの終わりから、陸上練習、宿泊学習、陸上記録会、親の会の集まり、牧場……とずいぶんいろいろなことが続いていたからね。のんびりしたかったのだろう。羽目を外すことも荒れることもなく、時間と生活の決まりを守りながら、本当に静かに過ごしていた週末だった。

[07/09/26(水) 08:25] 学校 日常 発達障害

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