昇平てくてく日記2
小学校高学年編
2月(1)〜風邪をひく
2月4日(月)
前日の夜、寝る間際になって昇平が急に鼻水と声枯れ、風邪気味な感じになった。様子を見ていたが、今朝になっても熱は出なかったし食欲もあったので、「具合が悪くなるようならお知らせください」と連絡帳に書いた上で学校へ行かせた。熱は出なかったが、一日鼻水がひどかったらしい。
以下は、この日のドウ子先生の連絡帳から。
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今日、L子さんと一緒にドリルをやっていたとき、L子さんがなかなか問題が解けずにいるのを見て、いつもの「L子さんはバカだ……」が始まりました。そこで、小さな紙に「L子さんに、ばかとは言わない。」と書いて机の上に置きました。それでも涙を流しながら小さな声で暴言を続けるので(怒られているわけではありません)、「本当はL子ちゃんのこと好きだよね。友だちだと思っているよね」と言うと、涙を流しながらうなずきました。そこで、「どうして悪口を言ってしまうの?」と聞くと、「言いたくないのに言っちゃうんだ……」と悲しそうな表情でした。暴言から自分で興奮していく、というパターンが多いのですが、今日はいつもと違いました。
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長男の大学受験の願書〆切日。郵便局へ行って手続き。余裕を持ってやりたいと思うのに、結局この受験関係の願書というのは、いつもぎりぎりになってしまう。何とか間に合って、ほっと一息。
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2月5日(火)
相変わらず鼻水と声がれはひどいけれど、食欲はあるし熱もないので学校へ行かせた。ところが、間もなくドウ子先生から自宅に電話。「昇平くんが咽が痛いと言ってずっと机に突っ伏して泣いています。『ぼくはもうだめだ、不治の病だ』と言い続けていて、全然学習になりません……」。うひゃぁ!
あわてて迎えに飛んでいったら、帰り支度をした昇平がにこにこ顔で立っていた。「ずっと泣いていたんですが、早退できるとわかったら急に落ちついちゃいまして」とドウ子先生がすまなそうに言ってくださった。病院に連れていったけれど、風邪の症状としてはあまりひどくないとのこと。たぶん、鼻水はたくさん出るし、声も今までと全然違ってしまって、自分でとても不安になってしまったのだろう。母が迎えに来るとわかって安心して元気になったのかも。
帰宅してからも割と元気で「パソコン何時からやっていい?」などと言うものだから、「学校を早退した人はきちんと薬を飲んで休まなくちゃ、ずる休みだよ」と言ったら、「その通りだね」と言って、日中は布団の中でおとなしくしていた。さすがに夕方にはすっかり元気になったし、退屈もしてきたので、起き出して良いことにしたけれど。明日にはまた学校に行けるだろう。
ところが、この日、私は予定が目白押し。そこに昇平の病院が入ったものだから超多忙になってしまって、まいった。子どもがいるとこういう番狂わせが起きる。ばたばたと仕事を片づけ、午後は中学校の入学説明会へ。帰宅後もまた残った仕事。ああ、それにしても、昇平もいよいよ中学生だ。
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2月6日(水)
昇平は学校へ。相変わらず咳と鼻水は続いているけれど、風邪の症状が悪化することはなかった。
ところが、連絡帳によると、算数のテストの時間に自分のテストが終わるや、L子ちゃんの答案をばっと取り上げて怒り出したという。間違いが目についたのかな? もちろん、その場で指導はされたけれど、その後も少しの間、不安定が続いていたらしい。
私は明日の支部例会の準備。実は今日は中学校の学校公開の日だったのだけれど、こんなわけでとうとう行けなかった。残念だったけど、しかたないな。
長男が第一志望にしていた私大から合格通知が来た。やれやれ一安心。この後も受験は続くけれど、これらは力試しかな。
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2月7日(木)
親の会の支部例会。朝9時からニュースレターの発行・発送作業、懇親会。新しいお母さんがいらして、その話を伺う。帰宅は2時近かった。兄ちゃんは最後の私大受験。
最近昇平がL子ちゃんのことを気にしすぎているので、「L子ちゃんの勉強のことはあなたには関係ありません」と言い聞かせて、メモにもその約束を書いて持たせた。ドウ子先生が机にメモを貼ってくださったところ、今日は特にL子ちゃんの学習を気にする場面はなかったという。メモが効いたのなら良いけれど。
ところが、今日は社会科の調べ学習の時に、ネットで勝手にゲームサイトを見ていて、協力学級のI先生に叱られたらしい。自己申告してきたのであまり叱らなかったけれど、そういうものを見るのは家庭で、学校は勉強するところだよ、と言い聞かせた。本当にまあ、毎日いろいろやってくれるよ。
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2月8日(金)
昇平の咳と鼻水は少しずつ減ってきた。ところが今度はおばーちゃんが風邪らしく、熱と咳で病院へ行った。夜になって私もなんとなく体の節々が痛くなってくる。昇平の風邪がうつったか?
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2月9日(土)
やはり私も風邪。おばーちゃんは熱が高くて寝込んでしまう。私はそこまではいかないが、微熱とだるさがあるので、無理しないことにして、午後からの昇平の歯医者の予約と明日の学習会をキャンセルした。ただ、夜に町内会の最後の役員会があって、それだけは出席するしかなかった。こんなふうにやらなくちゃいけないことがあるから、逆に風邪も悪化しないのかもしれない。
昇平はずいぶん元気になったけれど、声枯れだけは続いている。確かに変声期だから声はかすれているのだけれど、それにしてもかなりひどい声。でも、自分で大丈夫だとわかったようで、もう不安がることはない。
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2月10日(日)
久しぶりに家族全員が家にいる休日。風邪ひきさんが多いので、どこにも出かけず家でおとなしくしていた。私は熱が下がる。義母も昨日よりは状態が良さそう。
この冬初めてのまともな積雪。昇平が喜んで庭で雪遊びをしていた。私大受験が終わって一段落した兄ちゃんと、久しぶりに一緒にゲームもしていたが、以前より遊び方がじょうずになっているようだった。
旦那は一日ほとんど寝ていた。うちの旦那は食品関係の小売業に関わっているので、例の中国製ギョーザ中毒事件は影響が非常に大きい。毎日仕事から帰ってくるのも遅かったから疲れていたんだよね。ご苦労様。
こうして一週間を振り返ってみると、昇平は不安とこだわりが強くなってトラブルを多発させていた。兄ちゃんが受験真っ最中だったのも関係あるかもしれないけれど、なんと言っても、風邪で体調が悪かったせいじゃないかと思う。
来週は元気になって、もっと楽しい週になるといいね。
[08/02/11(月) 19:51] 学校 日常 発達障害