昇平てくてく日記3
中学校編
スイカ
まだ梅雨が明けていないのに暑い日が多い。今年も猛暑になるんだろうか?
あまり暑いので、スーパーでスイカを買って帰った。今年初めてのスイカ。昇平は「おいしい!」と大喜びだった。
さらに2日後。休日で家にいた昇平が「またスイカが食べたいな〜」と言いだした。あまり頻繁に買っても、と思ったので、「今日は買う予定はないよ。どうしても欲しいなら、自分でスイカ代を出して。そしたら買ってきてあげるから」と話していた。昇平は「え〜、そんなぁ」などと言っていた。
それからしばらくして、昇平は自転車で本屋まで出かけた。「気に入った本があったら買ってくる」と、小遣いの財布を持っていった。
小一時間して戻ってきたときには、スーパーの袋を下げていた。中身は、おやつの駄菓子と、カットスイカ……。
びっくり!
最初からそのつもりで出かけたのではなかったはず。それだったら、自分でそう報告するはずだから。
本屋に行っても買いたい本が見つからなくて、「そうだ、いつものスーパーが帰り道だから、立ち寄ってスイカを買おう」と思いついたらしい。
何度も行っているなじみの店ではあるけれど、そんなふうに自分で決めて自分で買い物するのは初めてのこと。コンビニにおやつを買いに行くのが練習になっていたんだねー。
「自分のお金で買ってきたから別にいいでしょう?」と昇平が確かめるように言った。
ええ、ええ、何も文句はございません。どうぞ存分にご賞味下さい。(笑)
1/8にカットされた大きめのスイカを、緑の皮ぎりぎりまで綺麗に食べ尽くした昇平だった。
[08/07/14(月) 05:37] 家庭