昇平てくてく日記3
中学校編
夏休みの様子
夏休みに入って10日あまりがたつので、このあたりで昇平の夏休みの様子をご報告しましょう。
と言っても、特に変わったことがあるわけじゃない。
毎朝、部活がある日には7時半に、ない日には8時に私に起こされる。部活があればしぶしぶ起き出してくるけれど、ない日は「まだ眠い〜」と言って、結局8時半頃まで寝ている。前の晩、「明日はちゃんと早起きするからね!」と言った誓いはどこへ行ったんだ? と母は毎朝思うのだけれど。
部活には自分で1時間と決めて参加している。話を聞くと、検定試験のための課題は、ちゃんとやったり手を抜いたりしている様子。時々騒いで周囲に迷惑をかけることもあるようだけれど、帰宅してからそれを母に報告して自己反省している。その次には騒がずに参加してくるようだから、一応反省している甲斐はあるのかな。
この夏休みは「最低1時間参加」ということにしたので、活動途中でも、1時間になるとあっさり帰ってきてしまう。「今は初めての夏休みだからそれでいいけれど、だんだんもっと長く参加できるように頑張っていこうね」と言い聞かせている。ステップバイステップ。それを本人にもそろそろ意識させていいだろう。
部活のある日は帰宅した後で、ない日には午前10時頃から、夏休みの宿題を始める。最初に「毎日これだけをやる」という見通しと配分をしてやったので、それにしたがって進めている。基本的に、見通しさえ立っていれば(そして、その計画に無理がなければ)ちゃんとノルマはこなす子だし、長期休業期間の学習習慣もついているから、この点に関してはあまり苦労はない。学習習慣については、本当に小学校入学以来ずっと続けてきたことだから、それが実を結んだ、という感じかな。あの頃少し手をかけた分、今少し楽になっている。
大きく立ち後れていた数学で苦労していたけれど、聞かれるたびに教えてきたら、最近ようやく計算がスムーズになってきた。どうしてもうっかりミスや見逃しは多いのだけれど、それでも基本的な解き方が身についてきたので、取り組む態度にも自信が出てきている。よかったよかった。
中学校の課題とチャレンジをやるのに、学習時間は午前と午後に分けてある。合わせて1時間。少ないだろうけれど、今はこれが限界かな。自分で「午前中はこれをやる。午後からはこれとこれ」と決めて取り組んでいる。何のことはない。その後にやるゲームやパソコンとの兼ね合い。難しそうだと思うと、午後の時間帯に回している。こういうところは非常に要領がいい。
パソコン、ゲーム、時間は決めているけれど、それ以外の趣味がほとんどない彼だけに、どうしても生活はそれを中心に回ってしまう。時々「外に行っておいで」と自転車で外出させるのだけれど、それだってせいぜい30分。近所に遊べる友だちがいない、ということは、こういうところで生活の制限が出る。これだけは、本人の社会性の発達の絡みもあるから、どうしようもないところかな。こういう子たちが自由に行って、大人の目の元で安心して遊んだり関わったりすることができる場があればいいのになぁ。長期休業時だけの学童の中高生バージョンみたいなの。
体を動かす時間が少ないので疲れないのだろう。夜、10時過ぎには布団に入るのに、11時を過ぎても「眠れないよ〜」と言っていることが多い。それで就寝が遅くなるから、翌朝もなかなか起きられない、という一種の悪循環。来週からはしばらく部活が休みになるから、これが遅い時間にずれ込んでいかないように気をつけないとなぁ。発達障害を持つ子の場合、生活リズムが乱れると、行動も荒れたり乱れたりすることが多いから、規則正しい生活を過ごすことが特に大事な気がしている。
もう少し運動してほしいから、自転車でもう少し遠出してくるように言おうかな……。
そうそう。自転車の乗り方もずいぶんうまくなってきた。立ちこぎや、片手放し運転(足がかゆかったらしい)をしているのを目にしたときには、「おー、慣れてきたな!」と思った。
ただ、その分、余計なことも考えるようになってくるらしい。昨日は自転車で二度も転んできて、いわく。
「自転車にかっこよく乗ろうとしたんだよ。でも、かっこよく乗ろうとして転んだら、かっこよくないよな」
ははは。まったくその通りだねぇ。(笑)
[08/07/31(木) 07:30] 家庭