昇平てくてく日記3
中学校編
今年度の学校体制
新学期が始まって3日が過ぎました。
昇平のクラスの担任は、去年学年の副担任だった長谷田先生(仮名)になりました。若すぎも年配すぎもしない、はきはきした感じの女の先生です。新しい担任が誰になるのか、始業式まで教えられませんでしたが、春休み中に協力学級についての連絡をくださったり、昇平や私の様子を気遣ってくださったりということがあったので、「もしかしたらこの先生かしら?」とは思っていました。初日に学校から帰ってきた昇平は、「いい先生になって良かった」と安心していました。私たちも一安心です。
さらに、協力学級の担任も去年同じ学年の担任だった先生になったし(こちらは男の先生)、理解のある学年主任は続投だし、いろいろと学校の配慮を感じました。
今年度の昇平の授業は、去年に準じたものになっています。
社会、理科、実技(音楽、体育、技術・家庭、美術)、総合…協力学級で学ぶ
国語、数学、英語、道徳、学活…特別支援学級で学ぶ
協力学級での授業はもちろん教科担任制ですが、特支学級での授業は長谷田先生がすべて見てくださるようです。その代わり、長谷田先生は教科担任をなさらないようです。
今年度は、同じ2年生の昇平とL子ちゃんが別々の協力学級。……そのほうがよいのです。一緒にいることで互いに相手を意識しすぎて、トラブルが起きることが多かったので。2人の協力学級で時間割が違うので、特別支援学級にいる時間も変わります。担任が常に教室にいてくれれば、それぞれの時間割に合わせて国数英の指導をしてもらえます。子どもの全体的な状態も把握してもらえます。小学校時代なら当然だったこの対応が、中学校ではなかなか実現困難だと感じていただけに、非常に嬉しい体制になりました。今年度は特支学級の生徒数が減って介助の先生がつかなくなったので、さらに嬉しいところです。
昇平は、2日間は問題なく過ごしました。入学式にも上級生として落ち着いて参加していたそうです。
部活には無理して出なくていいよ、と言ってありましたが、帰るときにも、まず私に電話をして、長谷田先生にも話してもらってから下校してきました。
そして、3日目の今日。とうとう騒ぎを起こしました。ちょっとしたことからL子ちゃんと口論になったようで、パニックを起こし、落ち着いたものの下校したいというので、私が迎えに行きました。
大きな環境の変化にがんばって合わせようとして、疲れが出たのでしょう。小学校の時にも、入学した直後や担任が替わった直後には非常に不安定になりました。本人は2年生になって、「よし、今度はがんばるぞ!」と思っていただけに、パニックを起こして騒いでしまった自分に自己嫌悪になったのですね。「家でゆっくり休んで、明日また元気に学校に出てきてね」と長谷田先生に言われて、しょんぼり帰ってきました。
帰宅してから昇平は「明日はがんばるからね」と言っていました。「部活にもがんばって出るからね」と。
そんなに一度に無理してがんばらなくていいんだよ、と話しました。担任も協力学級の担任も友だちも、何もかもが大きく変わったばかりで大変なんだから、少しずつやっていっていいんだよ、と。
部活に関しては、活動の内容を顧問の先生と長谷田先生と昇平で話し合って、本人が参加できる内容のところで部活に参加する、ということになりました。毎日部活に行かなくても、昇平なりに部活動を通して達成感や自己満足感を感じてくれれば、それでいいと思っています。
今日までは行事やオリエンテーションのスケジュールでした。明日からいよいよ授業開始です。
先生に言われたとおり、今日半日、家でゆっくり休んで、明日また元気に学校へ行ってくれればと思っています。
追記:
さらに嬉しいニュースが一つ入ってきました。
昇平が小学校時代とてもお世話になったスクールカウンセラーの先生が、今年は中学校にも来てくださることになったのです! 小学校と中学校のかけ持ちです。
子どもを温かい目で見てくださる、すごくよい先生です。もちろん、昇平のこともL子ちゃんのこともよく知っています。これから小学校のゆめがおか学級から中学校に上がってくる子どもたちの、橋渡しにもなってもらえます。非常に心強いです。
さっそくご挨拶をかねて相談に行こうと思っています。
中学校。確かにこちらの想いに精いっぱい応えてくれていますよね。とても嬉しいです。
[09/04/08(水) 16:06] 学校