昇平てくてく日記3

中学校編

車と接触する

 昨日の午後、自転車で床屋へ出かけた昇平が車と接触した、と電話がかかってきました。かけてきてくれたのは、接触した車を運転していた女性。ちょうど旦那が半休で家にいたので、急いで現場に行ってもらいました。

 結論から先に言うと、昇平はまったく無傷でした。自転車も無事。横道から大通りへ右折しようと停車していた車の直前に、昇平が左方から自転車で歩道を走ってきて(自転車通行可の歩道)、距離感を間違えたのか、ペダルと右足で車の前をこすってしまった、というもの。車は停止していたので昇平にまったく怪我はなく、逆に車の前の部分にペダルで傷をつけてしまったようでした。警察も呼んで事故処理してもらいましたが、相手の女性は本当に良い方で、車の傷に関しては「修理費はいいですから」と言ってくださいました。あ、ありがとうございます……!(感涙)

 自転車で家に帰ってきた昇平は、さすがにしゅんとしていて、開口一番「お母さん、ごめんなさい」。その顔を見たらかわいそうになりましたが、最近自転車に慣れてきて、安全確認がおろそかになっている場面も時々見られたので、この機に、その点だけを注意しました。
「自転車は慣れてきた頃が一番危ないんだよ。怪我がなくて良かったね」
「うん」
「これからは気をつけるんだよ」
「はい」
 その後、昇平は丸一日くらい、しょんぼりしていました。警察の事情聴取でも、相手の車に傷をつけたので、「弁償しなくちゃいけない」と心配していたようで、「真面目なお子さんですね」と警察の人が旦那に笑っていたそうです。大変なことをしてしまった、と彼なりに痛感したようなので、これからは安全運転にもっと気をつけてくれるのじゃないかと思います。

 ただ、こんな事件の中でも、ちょっと驚きの発見がありました。
 接触した後、相手の方が我が家に電話をかけようとしたときに、昇平は持ち歩いていたメモ帳を出して、そこに書いてあった住所と電話番号を見せたのだそうです。住所や電話番号を聞かれてもとっさには答えにくいから、と自分で覚え書きをして持ち歩いていたのです。警察の事情聴取の際にも、昇平はやはりそのメモ帳を見せ、警官の質問に受け答えをして、事故の状況を説明したようです。事情聴取の際に、旦那はあえて離れて見守っていたのですが、「非常に立派な態度だった」と感心していました。
 一歩間違えば大事故になりかねないところでしたが、怪我もなくたいした被害もなくすんだし、本人は非常に貴重な経験をしたので、これも良い勉強だったかな、と思います。

 とはいえ、母は寿命の縮む想いだったので、こんな経験は一度きりにしてもらいたいものです。(苦笑)

[10/03/21(日) 20:44] 家庭

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