昇平てくてく日記3

中学校編

牧場ピクニック

20100704bokujou
 先週の日曜日、『とーます!』の親子ピクニックに行ってきました。
 行き先は、郡山市で経営している、石筵(いしむしろ)ふれあい牧場。広くて遊ぶところがたくさんある上に、危ない場所もないので、気に入って今年3度目の利用です。今年は8家族総勢17名が参加しました。

 到着してまず、施設の方の指導の下でバター作り体験。生クリームと牛乳を入れた容器をひたすら振ると、10分くらいで美味しいバターができあがります。その場でクラッカーにつけて食べるのですが、自分で作ったバターの味は格別でした。(右の写真、上から2枚目が容器を振る昇平、3枚目ができあがったバター)

 その後は、子どもたち同士で誘い合って「一緒にゲームやろうぜ!」「DSでマリオ大会だ!」と大はしゃぎ。テントの下に集まっていきました。
 子どもたちがあまり夢中なので、親たちも「まずゲームをやらないと落ち着かないみたいだから、お昼ご飯まで好きにやらせておこうか」とのんびり構えて、同じテントの下でおしゃべり大会。プログラム自体、子どもたちの特性に合わせて、緩やかで変更のきく内容にしてあったので、誰も文句も言いません。このおおらかさが、『とーます!』のピクニックの特徴です。(写真、上から4枚目)

 昼食はバーベキュー。その後は、牧場の中で、それぞれに好きな遊びをしました。面白自転車に乗ったり、牧場の動物たちに餌をやりに行ったり、馬に乗ったり……。
 牧場の真ん中には綺麗な小川が流れているので、子どもたちはそこでも遊びました。上流へ行ったり、下流へ行ったり、岩に上ったり、石で流れをせき止めてダムを作ったり。こういう場面を見ていると、この子たちは本当に子どもらしい子どもだなぁ、と改めて思います。好奇心のままに遊ぶ姿、楽しくて楽しくてはしゃぎながら遊ぶ姿は、子ども本来の自然な姿です。
 日本の子どもたちは、いつの間にこういう遊び方を忘れ始めたのでしょうね。この子たちは、羽目を外しすぎる、元気が良すぎる、と言われるけれど、変わってしまったのはこの子たちなのか、それとも「普通」と言われる大多数の子どもたちのほうなのか。休日にも子どもの姿がない近所の公園を思い出しながら、そんなことを考えました。


 ところで、写真の6枚目は水をかけ合って遊ぶ昇平と、友だちのT君です。楽しすぎたのか、T君、ばっしゃばっしゃと昇平に水を浴びせて、昇平は頭のてっぺんから足の先まで全身ずぶ濡れ。さすがにこれは怒るかな〜、と思いながら眺めていたら、昇平が川から上がってきて、「お母さん、これ持ってて」と眼鏡を外して差し出しました。
 実は、1カ月ほど前、同じ『とーます!』の勉強会の際に、託児室で昇平とT君は些細なことから大喧嘩になって、ボランティアさんや双方の親も関わって、感動の仲直りをしたいきさつがあります。「今回は絶対喧嘩をしないで、仲よく遊ぶぞ!」と昇平なりに決心していたようです。
 小川に戻った昇平は、前より派手に水をかけ合って、二人とも笑顔のままで水遊び終了。その後、太陽に照らされて、濡れた服も乾きました。「楽しく遊べてよかったね」と昇平に声をかけると、「ぼくが仲よく遊ぶ努力をしたおかげだよ」と答えました。
 仲直りできるすばらしさ。仲よく遊ぶことの楽しさ。その努力をして、本当に楽しい時間を過ごせたときの、達成感と嬉しさ。ピクニックは昇平に、とても良い勉強をさせてくれたようです。


 遊んで遊んで、食べてしゃべって笑って。子どもも大人も大満足して、今年のピクニックも終了しました。
 来年も、親子で楽しい時間が過ごせるといいなぁ、と思います。

[10/07/09(金) 09:17] 薬・療育

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