昇平てくてく日記4

高校編

〔48〕長男の卒業と終業式

3月12日(月)
 旦那は一日出勤。昇平はフリースクールへ。
 私は家庭医療科の定期診察へ。

 家庭医療科では、私の更年期の症状だけでなく、最近胃腸炎を起こして昇平が不安定になったことなども報告した。患者の健康が家族の健康と密接に関わっている、という家族支援の視点があるのが家庭医療科。重大な症状が出てしまったら、その専門の科でないと処置できないけれど、普段から医者に家族ぐるみで見ていてもらえるのは、安心できてとてもありがたい。

 その後は昇平の薬をもらいに行ったり、兄ちゃんの引っ越し関係の書類を取りに市役所に回ったり銀行に行ったり。ばたばたと忙しく過ごした。

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3月13日(火)
 旦那は休み。昇平はフリースクール。
 私は美容院へ行って、髪を染めて切った。とても長い間、美容院に行かなかったので、ずいぶん伸びていて、色もすっかり抜けていた。それだけ毎日を過ごすのに無我夢中だったんだなぁ、としみじみ思った。これからは、もう少しマメに行けるようになるかな……なるといいな。

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3月14日(水)
 旦那は日中3時間ほど仕事へ。昇平は今日もフリースクール。
 なんとなく落ち着かない一日で、気がついたらもう夕方だった。

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3月15日(木)
 旦那は休み。
 昇平は今年度の終業のつどいのために、久しぶりで学校へ。無事に今年度一年間、高校に通い続けることができた。震災後の混乱期にひどく不安定になった時期もあったけれど、それを乗り越えてずいぶん成長してくれたし、受講した科目も全部単位が取れた。本当によくがんばったなぁ、と改めて思った。

 昇平自身は久しぶりに福島へ出たので、学校の後でマックに回ってお昼を食べたり、駅ビルの店を見て回ったり。とても楽しかったらしい。

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3月16日(金)
 長男の大学の卒業式に出席するため、朝7時前に家を出て関東へ。
 いろんなことがあった4年間だったけれど、兄ちゃんがクラスの友だちと名残を惜しんで、しゃべったり写真を何枚も撮っているのを見て、「ああ、やっぱり良い大学時代だったんだ」と安心した。
 ここから先、彼らは全員ばらばらになって、それぞれに違った道を歩いていく。それが社会というものだけれど、今度は自分自身の判断で人生を進めるようにもなる。自由と責任を同時に背負って社会の一員になっていく、若い彼らの人生に幸あれ。
 長男も自分の判断で1年間専門学校に通って、そこから社会に出て行くことになった。新しいアパートへの引っ越しは来週の月曜日から火曜日にかけて。こちらも新しい門出を迎える。学び多い一年になりますように。

 式と各種手続きなどが終わって、私が家に帰り着いたのは、夜の11時過ぎ。
 昇平は、夕方少しだけ不安定になったらしいが、がんばって乗り越えて、ちゃんと留守番してくれていた。

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3月17日(土)
 旦那は日中4時間ほど仕事。
 昇平はちょっと疲れ気味で、一日おとなしく過ごしていた。
 私も昨日がハードスケジュールだったので、やはり無理せず静かに過ごした。

 昇平の高校から後期分の成績表が来た。現代社会と家庭科で80点も取っていて、おお! と思った。しっかり試験勉強したという証拠だ。他の科目も、予想していたより良い点数だった。
 通信欄には「全単位修得おめでとう。みんなと一緒に授業を受けることにも慣れてきましたね。終業のつどいで最後まで話を聞く姿勢が出来ていたのは、とても素晴らしいです。来年も頑張っていきましょうね。」という担任のコメントがあった。
 昇平なりの課題を、先生方の援助を受けながらクリアしてきた一年。本当によくがんばってくれたな、と思って嬉しかった。

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3月18日(日)
 旦那は休み。
 家族全員でアニメ「ポケモン」を見てから、墓参りに行った。
 午後もまったりと過ごす。
 明日から私はまた兄ちゃんのところへ行って、引っ越しの手伝い。三、四日不在になるので、夜寝る頃になって、昇平はやっぱり不安になったようだけれど、それでもがんばって乗りきろうと決心していた。よろしくね。

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[12/03/19(月) 06:03] てくてく日記

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