〔53〕コントロール
４月１６日(月) 昇平はフリースクール。旦那は私の送迎で職場へ。
旦那は松葉杖をつかなくても室内を歩けるようになった。明日の診察で異常がなければ明後日から自分で運転して出勤する、と言っている。両脚で歩けるようになったので不安定さが減って、一安心。
昇平は先週また不安定になることが増え、特に寝るときに不安が強くなるので、「うつ」特集の雑誌に載っていた、原辰徳監督のお父さんのことばを教えてあげた。「夜、枕の上で考え事をするな。朝、背筋を伸ばして考えろ。」というもの。納得していたので、メモにも書いて、パソコン脇に貼ってあげたら、さっそく今夜から実践していた。
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４月１７日(火) 今朝はすっきりと起きてきた昇平。大きな伸びをしてから、「人は誰だって自分で決めていいんだよね」と言った。どういうこと？ と聞いてみると、人はそれぞれ違う考え方や感じ方を持っているものだから、それに従って自分の行動を決める権利がある。だから、それに対して自分が心配したり口出ししたりする必要はない――という意味だと言う。
その後、今年度の授業のプランニングに修正が発生したので、高校へ行ってから、フリースクールへ。落ち着いて過ごして、元気に帰ってきた。
旦那も順調に回復しているので、明日から自力で出勤することになった。
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４月１８日（水） 今朝も昇平は起きるなり大きな伸びをしてから、「誰だって決めていいのよね」と確認していた。フリースクールでは落ち着いて過ごし、帰宅してからも元気に過ごしていた。
最近、昇平はテレビをよく見るようになった。今、お気に入りなのは、夜７時からの時間帯のバラエティ番組と、教育テレビの幼児用番組。そういえば、私も高校の頃に教育テレビのこのラインナップにはまったっけ、と懐かしく思い出した。日本の教育テレビはレベルが高い。一時期、子どもっぽくて見られなくなるのだけれど、そこを過ぎたときに、またその面白さを感じられるようになったりするんだよね。
昇平は、テレビや絵を描く時間が増えて、パソコンやゲームの時間が減り、コーラを飲む回数が激減して、体によいお茶を飲む回数が増えた。毎日散歩に出かけたりと、いろいろ自分なりに自分の生活をコントロールしようとしている。
旦那は自分で運転して仕事へ。私は７週間にわたる専属運転手から解放された。ホッとした反面、ちょっと淋しかったりもする。（笑）
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４月１９日（木） 昇平は今日もフリースクールへ。ただ、週の後半に入って疲れてきたようで、「早く帰っていいね？」と確認の電話をよこしてから、いつもより２本早い電車で帰ってきた。
帰宅してからは一眠りして、その後はまた元気に過ごしていた。
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４月２０日（金） 今日は学校もフリースクールも休み。
昇平は８時には起床したが、朝食後に「眠い」と言って、また一眠りした。その後は元気になって、自転車で小学校や公園の桜を見に出かけた。伊達市の桜は五分咲きから八分咲き。それを携帯カメラに収めていたら、小学校を通りかかったところで元担任のドウ子先生から声をかけられた、と電話で報告してきた。昇平が通った小学校も、震災で被害を受けて、今は仮設の校舎で授業が行われている。道路に面して校舎が建っているので、教室にいたドウ子先生が昇平に気がついたらしい。「今度学校に遊びにおいで、って言われた」と嬉しそうに教えてくれた。
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４月２１日（土） 今朝は７時に元気に起きてきて、朝食、勉強、テレビでアニメ「ワンピース」の再放送を見てから、コンビニへ買い物へ。終日落ち着いて過ごしていた。
そういえば、手帳の更新のために書いてもらった最新の診断書について、書くのを忘れていた。今回初めて、昇平の診断名からADHDが消えて、PDD（広汎性発達障害）だけになった。
昇平の最近の生活の様子を見ても、すっかり落ち着いてしまって、ADHDらしさはもうほとんど見られない。彼の机回りは、家族の中で一番きちんと片付いていたりする。代わりに台頭しているのが、社会性や認知の困難の部分だから、この診断名の変化は妥当だろう。
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４月２２日（日） 午前中、アニメ「ポケモン」を見たり、コンビニへ買い物に行ったり。
午後は旦那の車であちこち走り、買い物もしてきた。
夜、少し不安定になったが、一緒に話をしたらすぐに元気になった。
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[12/04/23(月) 22:04] てくてく日記