昇平てくてく日記4

高校編

〔69〕猪苗代キャンプとテスト勉強

8月6日(月)
 67回目の広島原爆の日。昇平を起こして、テレビの慰霊祭と合わせて一緒に黙祷した。平和な世界がいつまでも続きますように。
 その後、昇平はフリースクールへ。蒸し暑かったが、雷雨が来て、その後は少し涼しくなった。昇平は帰り際に見聞したことが消化しきれなくて不安定で帰ってきたが、私と話して整理をしたら、すっきりして後は元気になった。

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8月7日(火)
 お盆休みが来るので、病院へ定期診察に。受け答えはだいぶしっかりしてきたが、待合室に奇声を発する患者さんがいたものだから、気もそぞろ。先生からの質問が終わると、診察室を飛び出して駐車場の車に逃げていった。その後、「ぼくは突然大きい声を出されのがすごく苦手なんだよ」と自己分析。その通りだね。
 その後、明日のキャンプの準備。

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8月8日(水)
 フリースクールのみんなと猪苗代湖へ一泊二日のキャンプに。一昨年のこのキャンプで夜にパニックを起こしたことを覚えているのか、少し不安そうだったが、元気を出して出かけていった。
 その後、私はお盆の墓掃除へ。急に涼しくなって掃除は楽だったが、昇平たちは肌寒いかもしれない。

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8月9日(木)
 午後3時過ぎ、昇平たちは元気いっぱいでキャンプから帰ってきた。自分たちで食事を作ったこと、花火をしたこと、浜辺で流木を拾ったこと(中にカミキリムシの幼虫がいたそうだ)、湖水浴をしたら砂利だらけだったこと、遊覧船に乗ったこと……楽しい話をたくさん聞かせてくれた。参加するときの不安そうな顔が嘘のように、とても良い表情をしていた。

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8月10日(金)
 キャンプから帰って一息つく間もなく、学校から期末試験の範囲表が届いた。
 昇平の学校は二期制なので、8月21日からが試験。昇平の試験は2日間で、今回は4教科受験する。ところが、「どうやって勉強すればいいかわからない、お母さん教えて」と言いだしたので、もう母には高校の勉強は教えられないことを言うと、小パニックになってしまった。
 今までが今までだっただけに、昇平は母親への依存度が非常に高いのだが、それでは社会人になっていけないこと、感情のコントロールを身につける必要があることを話すと、落ちつきを取り戻し、「ぼくは社会で働く人になりたいから」と言って自分からテスト勉強を始めた。今日はほぼ一日中勉強していたのだから、よくがんばった。

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8月11日(土)
 昨日に引き続き、今日も日中、テスト勉強をしていた。今回の受験科目は国語総合、数学I、基礎英語、生物。戻ってきたレポートをノートに写してがんばっている。
 午後、スーパーへ買い物に行ったが、その時には一緒についてきて、荷物を持つのを手伝ってくれた。

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8月12日(日)
 今日も昇平はテスト勉強をがんばっていた。ただ、昼頃から気温が上がって2階にはいられなくなったので、午後はエアコンの部屋でゲームをしていた。まあ、こんなものだろう。
 ロンドンオリンピックも今日で終わる。生で見て応援するほど入れ込んではいなかったけれど、日本選手の健闘ぶりには、やはり励まされた。

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☆昇平のブログ→ 「やつむの日常」
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[12/08/13(月) 24:33] てくてく日記

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