昇平てくてく日記4

高校編

てくてく日記・98「兄ちゃんが帰省する」

Niichan_ryori
兄ちゃんが専門学校で作った料理

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2/25(月)〜3/3(日)

月:フリースクール
火:病院、フリースクール
水:フリースクール
木:フリースクール
金:休養日
土:T君遊びに来る
日:兄ちゃん帰省

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 先週から、日中は元気なのに夜になると不安になることが多いので、火曜日の定期診察で主治医に聞いたところ、「思い出してしまうんでしょうね」という答え。日中はいろいろ活動しているから浮かんでこないけれど、夜寝る頃になると、することもなくなるので、急に思い出して……ということらしい。遠回りにはなるけれど、本人の言語能力を伸ばす働きかけをすることで、自分のまわりの世界を正しく理解できるようになるから、そうすると不安がなくなっていくでしょう、と言われた。例えば国語のテスト勉強の時にも、本人に任せずそばで一緒に勉強を見てあげるといいですよ、とも指導された。なるほど。そういえば、高校生になってからは、勉強は全部自己責任になっていたね。
 当面の不安解消には、やはりマッサージが効果的だった。不安からパニックを起こしかけても、20〜30分、頭や肩や背中をマッサージしてあげると、リラックスして気持ちが落ち着いていった。

 日曜日の夜に長男が帰省した。大学卒業後、一年間調理師の専門学校に通い、今月卒業式を迎える。無事に就職も決まったので、お祝いに温泉へ行く予定。こちらも山あり谷ありで、昇平に劣らず心配だった兄ちゃんだけれど、ようやくひとりだちの道を踏み出すことになった。旦那と私は感激もひとしおだったりする。
 夜、昇平が寝てから、兄ちゃんと昇平の障害や特性についての話になり、昇平のWISCの検査結果などを見せながら、彼がどうしてこんなふうなのか、だからどういう対応をしているのか、今はどんな状態なのか、を話して聞かせた。兄ちゃんと、昇平のことをこんなに詳しく話したのは初めてのこと。「そういうことだったのか……。それじゃあ本当に大変だよな。昇平も苦労していたんだな」と兄ちゃんは言っていた。自分のことで精一杯だった兄ちゃんが、弟のことをそんなふうに言ってくれたことも、とても嬉しかった。

(2013.3.4記)

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[13/03/04(月) 09:43] てくてく日記

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