昇平てくてく日記4

高校編

てくてく日記・110「花見山遠足」

Oodemari
花見山のオオデマリ (撮影:昇平)

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5/20(月)〜5/26(日)

月:フリースクール
火:フリースクール
水:遠足(福島市花見山)
木:フリースクール
金:スクーリング(理科)
土:休養日
日:休養日

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 昇平は水曜日に学校の遠足に参加した。通信制・単位制の高校なので、行事参加も義務ではなく、本人の意志とそれでもらえる単位との兼ね合いで決める。昇平はスクーリングにしっかり出席しているので、行事で単位を稼ぐ必要はないのだけれど、本人の経験値になるので、無理な内容でなければ、できる限り行事にも参加するようにしている。

 今回の遠足の行き先は福島市の花見山。「福島に桃源郷あり」と言われる花の名所で、桜や桃の時期には本当に大勢の観光客が訪れる。昇平も過去に何度か行ったことがあるけれど、今回の遠足は「現地集合・現地解散」なので、自分の力でそこまで行って帰ってくることがチャレンジの内容になった。
 その課題をクリアするために気をつけなくてはいけないのは、利用するバスの確認。体育のスクーリングでバスを利用しているので、バスの乗降自体にはだいぶ慣れたけれど、遠足のためにはいつもと違った乗り場から、いつもと違う行き先のバスに乗らなくてはならない。ことばだけで指示するのは不安だったので、先週の水曜日に一緒に福島駅へ出て、乗り場とバスの時間を確認した。昇平は乗り場を間違えないように、携帯カメラで乗り場の番号も撮影していた。

 あとは必要な物を自分で準備させ、お弁当のおにぎりを持たせて「いってらっしゃい」。親の私は昇平にすべてを任せて、家で待っていた。
 とはいえ、やっぱりちゃんとバスに乗れたか心配だったので、花見山に着いたと思われる頃に、携帯のGPSで居場所をチェック……ああ、ちゃんと着いている! と安心していたら、そのうちに位置検索されたことに気づいたのか、昇平からメールが返ってきた。

「花見山は緑ばかりだ」

 花のシーズンが一段落して、新緑が美しい時期になっていたらしい。それでも、オオデマリの写真など撮影して、メールに添えて送ってくれた。帰ってきてから「赤い花も咲いていたよ」と見せてくれた写真には、満開のツツジが写っていた。
 帰りもまた一人で福島駅まで戻らなくてはならなかったので、他の生徒たちの後を一生懸命追いかけてバス停へ移動し、バスに乗って無事に戻ることができたという。

 自力で遠足へ行って帰ってきたという経験そのものが、本人にとってとても大きな自信になったようで、週の後半は先週のように不安になることもなく、なってもすぐ気持ちを切り替えることができるようになっていた。
 本人が成功体験を積んでいけるように、調べて準備して、その後は思い切って本人に任せる――そんなふうにして自信を増やしていくことが大切なんだろうな、などと考えながら、今朝も昇平を家から送り出した。

(2013.5.27記)

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☆昇平のブログ→ 「826番目のココログ」 (花見山遠足の記事も載せています)
http://ley.cocolog-nifty.com/da_silver_zone_/


☆朝倉玲の総合HP→ 「アサクラ・タウン」
 http://asakuratown.sets.ne.jp/

[13/05/27(月) 09:31] てくてく日記

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