てくてく日記・113「乗り越えていくために」
昇平の父の日の手紙(お気に入りのハンドルネームで署名している)
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6/10(月)〜6/16(日)月:スクーリング(体育)
火:フリースクール
水:フリースクール
木:フリースクール
金:休養日
土:母の学習会に同行してHさんと遊ぶ
日:休養日・父の日
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少し前から始まった「ゲームと現実は違うんだよね?」という確かめは、今もまだ続いている。頭ではわかってきているのだけれど、まだしっかり自分のものになっていないので、時々確かめて定着しようとしているように見える。だから、こちらも面倒がらずに、「そうなんだよ」「ゲームの世界は作り事だから、現実よりも極端だし偏っているんだよね」と同意を繰り返している。
土曜日には親の会のペアレント・トレーニング学習会があったけれど、ここでも、中学生以上の子どもたちの親からは、同じような話が出てきていた。いわく、自閉の特徴を持つ子どもはものの見え方が狭いから、世の中や他人の言動を誤解して認識しやすい。それをその都度、話を聞いて受けとめて、誤解を解いて軌道修正してあげる必要があるんだよね……と。
そうやって軌道修正を繰り返す中で、親の会の子どもたちは、自分の困難と向き合いながら、ずいぶん成長してきたように思う。今回の学習会には昇平も同行して、隣室で友だちのHさんとゲームやトランプ、お絵かきなどをして過ごしていたが、たまに楽しそうな笑い声が聞こえただけで、大半は、いるのかいないのかわからないくらい静かだった。親の話も少し聞こえていたようだけれど、昇平は冷静に、社会を理解する材料として受けとめていたので、大人になったなぁ、と思った。親の会で長く活動してきた親の子どもたちは、昇平に限らず、みんな素直に育っているし、トラブルがあっても親子で話し合いながら、なんとか乗り越えている。その根底にペアレント・トレーニングを通じて築いた親子の信頼関係があることも感じる。
日々の取り組みの成果はほんの少しずつで、劇的な変化が起きることなんて、滅多にないけれど、その少しずつの積み重ねが、5年10年とたつうちに積もり積もって、大きな成長の差になっていくんだなぁ、と改めて思った。
焦らず無理せず諦めず――ということなんだろうな。
追記: 写真は父の日に昇平が書いた手紙。これを父の大好きな菓子に添えて贈ったら、旦那はびっくり感激していました。(
昇平のブログにも記述あり)
(2013.6.16記)
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☆昇平のブログ→
「826番目のココログ」http://ley.cocolog-nifty.com/da_silver_zone_/☆朝倉玲の総合HP→
「アサクラ・タウン」 http://asakuratown.sets.ne.jp/
[13/06/17(月) 09:52] てくてく日記