昇平てくてく日記4

高校編

てくてく日記・116「涼しい環境が欲しい」

Himawari2013
飯舘村からの避難者が育てたヒマワリ(伊達市梁川町で撮影)

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7/1(月)〜7/7(日)

月:フリースクール(午前中だけ)
火:フリースクール
水:スクーリング(ホームルーム)
木:スクーリング(理科)、母:親の会月例会
金:散髪
土:休養日
日:休養日

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 月曜日は急に気温と湿度が上がって、かなり蒸し暑くなった。昇平はフリースクールが半日だったので、昼過ぎには帰ってきたが、非常にだるそうで、精神的にも不安定になって、いろいろと思い出しては怒ったり怖がったりしていた。「疲れた」も連発するので、「急に暑くなったからだよ」と昼寝をさせたら、夕食までかなり長い時間眠り、それでもまだ疲れたと言って、夜も早く寝てしまった。本当に久しぶりの不安定さだった。

 翌日からはまたなんとか元気にフリースクールや学校に通うようになったが、週末の土日に35℃を超す猛暑になる、と天気予報で言っていたので、これは月曜日の二の舞になる、と急いで階下の寝室のエアコン掃除をした。実は、タンスの置き場所が悪くて、なかなか掃除ができずにいたもの。思い切ってタンスを2階に上げ、エアコンのフィルターを徹底的に掃除したら、ぐんと冷えるようになった。

 土曜日は予想の35℃までは上がらなかったものの、非常に蒸し暑い一日。昇平は昼頃から寝室にエアコンをかけ、好きなゲームやお絵かきの道具などを持ち込み、そこでずっと過ごしていた。
 翌日も、やはり30℃そこそこの気温だったが、湿度も不快指数も高かったので、やはり昼頃からエアコンを入れ、昇平は夜までそこで過ごしていた。
 ただ、昇平自身は、ずっとゲームばかりやっていると良くないと思ったようで、1時間ゲームをしたら15分から30分休憩を入れることにしていたそうだ。そういえば、時々変な時間に目覚ましのアラームが鳴るな、と思ったのだけれど、ゲームの休憩時間だったようだ。腹筋運動や呼吸法などのトレーニングもしていらしい。
 涼しい環境の中で、昇平は元気に週末を過ごしていた。日曜日の夜には嫌なことが浮かんできて、なかなか寝つけなくなったが、薬も飲まずにやり過ごせた、と言っていた。

 昇平たちは気候の変動に弱くて、特に蒸し暑さには非常に弱い。私たちももちろん暑いのには弱いのだが、発達障害を持つ人の場合、人一倍、影響を受けやすくて、不安定になるように見える。冗談で「暑さで脳が熱暴走を起こしちゃうんだね」なんて昇平に言ったりするのだけれど、本当にそんな感じ。
 それを「このくらいの暑さでなんだ」とか「暑さに体を慣らさなくちゃダメだ」とか言ってしまうと、体への負担が大きすぎて、不安定になってしまうから、彼らの体質に配慮した環境は大事なんだろうと思う。事実、涼しい環境で過ごせれば、それ以外のところに気力体力を回すことができて、良い変化や経験ができるわけだから。

 標準とは違う、特別仕様の脳を持つ彼ら。目には見えないだけに、様子を見て想像をして対応を考えていくのが大事なのだろうな。
 今年も猛暑の予想。どうか、彼らが無事に暑さを乗り切っていけますように。

(2013.7.8記)

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[13/07/08(月) 24:55] てくてく日記

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