昇平てくてく日記4

高校編

てくてく日記・122「キャンプ・夏祭り・郡山」

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猪苗代湖畔のキャンプ場から見た夕日

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8/12(月)〜8/18(日)

月:フリースクールのキャンプ1日目
火:フリースクールのキャンプ2日目
水:夏祭り
木:盆の中日、墓参り
金:郡山の母の実家へ行く
土:郡山滞在
日:帰宅

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 まだ風邪は治りきっていなかったが、どうにかフリースクールのキャンプに行くことができた。前々からとても楽しみにしていたので行けてよかった――と思っていたら、キャンプ場の昇平から電話がかかってきた。「お母さん、水着を忘れてきた」
 最近、私は今までほどには昇平の準備をチェックしないようにしている。もちろん私が確かめれば忘れ物は格段に減るのだけれど、それではいつまでたっても自分で確認しようという意識が育たないから。水着を売っている売店などもなく、先生から水着を借りて泳いだりしたらしい。お世話になりました。でも、バーベキューをしたりソーセージを手作りしたり、もちろんキャンプファイヤーもしたりと、とても楽しく過ごしてきたらしい。(刺激物を食べ過ぎて、一時大変だったらしいけれど)

 帰ってきた翌日は市の夏祭り。
 毎年、夜には一緒に花火大会に出かけていたのだけれど、今回はさすがに疲れているし風邪も治りきっていないので、日中に屋台巡りをさせて、夜は家の窓から花火見物をした。少し遠いのだけれど、二階の二段ベッドに上がると、窓越しに花火がよく見えて綺麗だった。
 日本は平和な国だな、と改めて思い、この幸せがいつまでも続いてくれますように、と花火に願った。
 翌8月15日は終戦の日。昇平くらいの年齢の子どもたちが、飛行機に乗って特攻隊になったんだよな、と考えた。いやいやいや、とても考えたくない。彼らはこれからの時間を生きる未来人。その子どもたちが戦場で命を散らすような戦いは、もう二度と起きてはいけないのだよね。

 金曜日からは二泊三日の予定で、郡山市の私の実家へ。今回、旦那は仕事の日程が合わなかったし、兄ちゃんもお盆中は仕事が忙しいので、私と昇平だけで行った。
 子どもたちも大きくなって、昔のように夏休みにおじいちゃんおばあちゃんの家で大騒ぎして遊ぶ年齢でもなくなってしまった。昇平はちょっぴりもの足りなかったようだが、私は親戚とたくさん話し、飲んで食べて、充分楽しんで帰ってきた。

 最後に、この週に昇平が私に聞かせてくれたことばを二つ。

「ぼくは最近ずいぶん良くなってきたよね? 元気になったし、パニックにならずに落ち着いて過ごせるようになったし。でも、それは中学の時にすごく苦労したおかげなんだと思うんだ。あの頃のことだって、ちゃんと役に立っているんだよ」

「世界には確かに困っている人や病気なんかで生きる気力をなくしているような人がいるけど、そうじゃない人も確かにいるから、世界は今まで続いてきたんだよね」

 本当に、いろいろなことを考えるようになったし、理解するようになったんだな――と思っている。 
 

(2013.8.20記)

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[13/08/20(火) 13:31] てくてく日記

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