てくてく日記・181「ヒアリング調査」
冬の夕暮れ
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12/8(月)〜12/14(日)月:フリースクール、歯医者
火:健康診断
水:授業(英語)
木:フリースクール、母:ヒアリング調査参加
金:病院(定期診察)、母:高校保護者会
土:休養日、母:親の会勉強会・忘年会(一泊)
日:T君、L子さん遊びに来る
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この週はいろいろ予定が入っていて、とても忙しかった。
月曜日は、昇平の2度目の歯医者。今回も私は歯医者まで送迎しただけで、昇平は一人で治療を受けることができた。小学生時代、不安で何度も椅子から起き上がっては「あと何回(歯を削るん)ですか!?」と聞いていたのが嘘みたい。
火曜日は市の健康診断のために町内の病院へ。昇平は通信制の高校だから学校の健康診断はなかったし、成人病予防検診を受ける年齢でもないので、もう3年あまりも健康診断を受けていなかった。おかげで正確な身長体重もわからなかったので、今回の検診はありがたかった。
心配していた採血も無事にすんで、一安心。ただ、病院の看護婦さんが早口で採尿の方法を説明していたので、私が尿カップを受け取って、もう一度昇平に説明し直そうとしたら、カップを取り上げられて「本人に受け取らせてください!」と叱られたのは、ちょっとショックだった。
確かに昇平はもう19才だし、体も大人と同じ大きさになっているから、私の対応は甘やかしに見えたのだろうけれど。検診前の質問票の記入も、本人にやらせるのに私が横でつきっきりで説明していたから、それも看護婦さんには過保護に見えていたんだろう。でも、それが「本人に必要な支援」なんだけれど。
案の定、昇平はトイレに行ってから大声で「すみませ〜ん!」とヘルプを出していた。近くに看護婦さんがいなかったので、私が飛んでいって改めて説明をして、無事に採尿も終了した。やれやれ。
木曜日は、伊達市社会福祉課が「障がい福祉計画策定のために、手帳を持たない軽度発達障害児・者についても聞き取りをしたい」というので、親の会伊達支部の他のお母さんたちと一緒にヒアリング調査に参加してきた。
軽度発達障害の場合は、見た目が普通と変わらないので、まわりから誤解されたり、必要な支援を受けられなかったりすることが、とても多い。周囲の理解と支援の徹底がどのお母さんにとっても強い願いだった。私も、ちょうど前日、病院でそういう経験をしたばかりだったので、事例に上げて、病院での理解や対応の促進をお願いした。
活発に意見が出ていたので、1時間の予定が2時間に及んだが、その後、お母さんたちから「市は本気で障がい福祉に取り組もうとしてくれているんだね。嬉しかった」「今日はヒアリングに参加して良かった」という話が出て、福祉課とお母さんたちの間に立った私もすごく嬉しかった。
金曜日はフリースクールが休みだったので、病院の定期診察へ。最近は昇平も先生の質問にかなり受け答えできるようになったので、「いい感じで進んでいる」と先生はご覧になっているらしい。
今もまだ、夕方から夜にかけて落ち込んで、小パニックを起こすことはあるけれど、程度はどんどん軽くなっているし、昇平自身が自分の変化に気がついて、本格的なパニックになる前に薬を頓服できるようになっている。「いずれは薬なしでも大丈夫になりますよ」と先生に言っていただいた。
土曜日は親の会の勉強会と忘年会。
年に一度、先生と会員が旅館に泊まって、飲んで食べて温泉に入って、思う存分話をして親交を深めてきた。
勉強するときには真面目に勉強するし、子どもにも真剣に向き合うけれど、楽しむときには存分に楽しむ。行政にも機会があれば積極的に訴える。それがうちの親の会なんだろう、と思う。
良い時間を過ごして、みんな元気な顔になって帰路についた。
(2014.12.17記)
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[14/12/17(水) 09:57] てくてく日記