昇平てくてく日記4

高校編

てくてく日記・197「フリースクール再開」

Pizza_3
手作りピザ(左上から時計回りに):
いぶりがっことキノコ、アボカドとオニオンとパプリカ、ベーコンとシメジとオニオンとピーマン、ベーコンとシメジ

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4/20(月)〜3/26(日)


月:フリースクール
火:フリースクール
水:フリースクール
木:フリースクール
金:フリースクール
土:休日
日:休日・ピザ作り

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 昇平は2週間の自宅療養を経て、またフリースクールに行き始めた。

 今回の入院を境に昇平に現れた変化のひとつに「以前より周囲をよく見るようになってきた」ことがある。手術や入院といった人生の一大事を経験して、周囲の人たちの話や様子などに自分からしっかり目を向けなければ、と思ったらしい。以前だったら私がそばにいれば、医者とのやりとりは母に任せっきりで、自分はゲームを続けていたりスマホを眺めたりしていたのに、今は自分から症状を伝えようとするし、私が話している間もじっと聞いていて、「そうなんです」「そういうことなんです」と相づちを打ってくる。
 それ以外にも、「以前の自分は何もわかってなかった。すごく子どもだったなぁ」と急に洩らしたり、車に乗っている間もゲームをせずにじっと車窓の風景を眺めていたり。
 先日は、祖母が玄関前で掃除中だったところに帰宅してきて、祖母が作業をしているのを見て、黙って遠回りして家に入っていって、「小さいことだけど大きい変化だったよ!」と祖母をびっくりさせていた。

 入院期間の後半からは、タブレットにダウンロードした電子書籍の『心屋仁之助の今ある「悩み」をズバリ解決します!』(王様文庫)の読み聞かせをしているのだけれど、その内容に対しても、「これはこういうことだよね」「ぼくの場合はこうなんだ」といろいろ考えながら聞いている。
その中には他人との上手なつきあい方についても書かれているので、「そうか、こうすればいいんだな」とソーシャルスキルのトレーニングにもなって、自宅療養の終わりの頃には、実際にそれを友だちに対して試してみたくもなっていた。

 そういうわけで、以前ならフリースクールを少し長く休むと、再び行き出すのに不安になっていたのに、今回は落ち着いた様子でフリースクールを再開したし、他のお友だちとのトラブル(といっても内容は些細なのだけれど、本人としては「またやってしまった!」と落ち込む原因になっていた)もほとんどなくなっている。

 この週は私がスクールまで車で送迎したけれど、このブログを書いている今週は、送迎は駅までにして、スクールまでは電車で行くことにした。これにも慣れたら、駅にも歩いて行ってもらう。傷に響くのでまだ自転車には乗れないけれど、それ以外は少しずつ元に戻ってきている。

【写真の説明】
 日曜日にパン焼き器で生地をこねて、昼食にピザを焼いて食べた。昇平が考案した「いぶりがっこ(秋田名物たくわんの燻製)とキノコのピザ」がなかなか美味しかった。

(2015.4.27記)

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[15/04/27(月) 11:13] てくてく日記

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