昇平てくてく日記4

高校編

てくてく日記・198「気づいたことメモ」

Note_2
昇平のノート。クリックすると彼のメモしたことが読めます。

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4/27(月)〜5/3(日)

月:フリースクール
火:フリースクール
水:昭和の日・母と福島へ
木:フリースクール
金:フリースクール・歯医者
土:休日
日:両親と温泉施設へ

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 ゴールデンウィーク開始。昇平が「どこかに行きたい」と言うので、体慣らしを兼ねて水曜日には電車で福島駅まで出かけ、エキナカで遊んできた。昇平はゲーセン、私はウィンドウショッピングや書店に行って、時間を決めていつものハンバーガー屋さんで待ち合わせ。昇平は高校の卒業式以来の福島だったので、とても楽しそうにしていた。

 旦那はゴールデンウィークでも連休にはならないので、日曜日には近場の温泉保養施設へ。ここは昇平がまだ4歳くらいのときまで何度か行った場所。15年ぶりとは言え、中の様子をほとんど覚えていなくて「何故だろう?」と考え、あの頃は昇平が多動全開で、見失わないよう、風呂場で転んで事故を起こしたりしないよう、昇平から一時も目が離せなかったからだ、と思い当たった。今では父と二人でのんびり風呂に入り、上がってからは休憩所で漫画を読んで落ち着いて過ごしている。「成長っていうのはすごいものだなぁ」と改めて思ってしまった。


 ところで、入院中から読み聞かせてきた心屋仁之助さんの本がそろそろ終盤に差しかかっている。社会に出て悩んでいる人に対するアドバイスが多いので、昇平にはあまり当てはまらなかったり、すこし違う事例で補う必要があったりしたが、本人が自分自身を考えるいいきっかけになった。
 この週の後半には「人が話すことっていうのは、言ったことばの通りの意味じゃないことがあるの?」と言ってきて、ひとしきりそれについて話し合った。「けっこうあるよ。お母さんの感覚からすると、ことば通りじゃないことも50%くらいあるような気がするな」と話すと、ちょっとびっくりしながら、いつも使っているノートの片隅に「言葉は言った事が全てではない」とメモしていた。

 このノートにはいろんなイラストやゲームのことを書いているけれど、ときどき忘れたくないことや自分で気がついたことも書き留めては忘れないようにしている。こっそりのぞくと「自信過剰にならない。ヤケにもならない」とか「お人好しにならない。腹黒い人にもならない」とか「0と100はない」(100%完璧ということはありえないけれど、まったくダメの0%ってこともないよね、という話をしたときに書き留めたこと)、「涙は立派な感情」(自分が苦手とする「泣くこと」や「涙」を肯定的に捉えようとしていたときのメモ)……などと書かれている。

 昇平は自分が忘れっぽいことを自覚している。難しい言葉で言えば「短期記憶から長期記憶への移行がうまくいかない」状態。そのときには理解したり納得したりしたことも、少し時間がたつと頭から抜けてしまうのだ。だから、忘れたくないことは、こんなふうにこまめにメモを取っている。私が教えたことではなく、自分で考えついて実行していることなので、こんな部分にも成長を感じたりしている。


(2015.5.5記)

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[15/05/05(火) 09:05] てくてく日記

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