1.行動とは何か?
見える/聞こえる/数えられる ものである
×弟に優しくできる(優しさは目には見えない。)
↓
○弟が使っているゲームを取り上げない
△朝着替えができる(着替えの中身を具体的に。)
↓
○靴下を自分ではく
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2.行動を3つに整理する
・して欲しい行動
・して欲しくない行動
・許しがたい行動
して欲しい行動・・・・・ | 子どもが自らすることの中で、これからも続けてやって欲しい行動
(増やしたい行動)
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して欲しくない行動・・・ | 子どもがやることで、これからはやらせたくない行動 (減らしたい行動)
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許しがたい行動・・・・・ | 二度とやらせたくない行動
(人を傷つける、ものを壊す)
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詳しくは、→実践レポート−1「子どもの行動」の整理のしかた 参照 |
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3.行動と注目
注目――肯定的な注目と否定的な注目の2種類がある。
・肯定的注目:「○○ができて、偉いね〜」
・否定的注目:「△△をするなんて、あんたはなんて悪い子なの!」
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肯定的であっても否定的であっても、子供は親の注目を求めている。
注目されることで、その行為は増えていく。
例)親にかまってもらえない子が、親の気をひきたくて、わざといたずらなどをする。 親が怒ると、さらに何度もいたずらを繰り返す。
否定的注目はしないで、「して欲しい行動」の中から増やしたい行動を見つけだし、肯定的注目をする。つまり「ほめる」。
注目されるのは嬉しいのでその行動が増え、相対的に「して欲しくない行動」が減り始める。
4.「して欲しい行動」を見つけよう
見つけるポイント
・同年齢の子どもだったら当然できること
・子どもが1週間に1回以上やること
・見える、聞こえる、数えられる行動であること
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要するに、ひんぱんにほめられる行動を選ぶことと、具体的な行動を選ぶことがポイント。
その中から「これを重点的に増やしたい」という行動を3〜5つ選ぶ。(これをターゲット行動と呼ぶ。)
5.ほめるときの大切なポイント
・近くに行って
・目を見て
・声を明るく
・表情を豊かに
・動作を含めて
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ほめる |
6.ほめるときの三要素
7.子どもの個性にあったほめ方を工夫しよう
ほめるというのは、ほめことばを言うこととは限らない。その子の行動を「認める」ことがほめること。
どんなほめ方が嬉しいかは、その子によって違うので、その子の個性にあったほめ方のチャンネルを探す。
例)「何をしているの?」と子どもの行動に興味を示してみせる。
黙って見ていて、視線が合ったら「気がついていたよ」と言うようにうなずいて見せる。
ことばではほめないで、黙ってポンポンと肩を叩いてあげる。etc.
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