昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

福島ADHDの会「とーます!」合同懇親会

私は、福島ADHDの会 とーます! という家族会に所属しています。
結成されたのは去年の4月。私と同じようにADHDの診断を受けた子どもたちを持つ親たち(主に母親)が集まって、ペアレント・トレーニング学習会を受けたり、懇親会を開いたりしています。
ひとりじゃない、ということは、とても心強いものです。共通の理解があるので、悩んだとき、困ったときにもすぐに話が分かり合えるし、他の会員からのアドバイスを手がかりに、困難を乗り越えていけたりします。
ペアレント・トレーニング学習会では、具体的に、ADHD児の子育ての仕方を学べるし・・・。(ペアレント・トレーニング→http://asakuratown.sets.ne.jp/archive/pt/top.htm

とーます! には、保護者部会の他に、専門者部会というものもあります。
医療や保健福祉に関わる人、心理に携わる人、学校や幼稚園、保育園の先生・・・といった職種の方々が会員です。当初は親と一緒に活動していたのですが、今年の4月から、専門者部会という名称で独立しました。「専門家」ではなく「専門者」という名称にしたのは、発達障害のある子どもたちに関わる者として、障害への理解を深め、相互に情報を交換し、地域に理解を広めていきたい、という願いがこめられているのだそうです。

この2つの部会は、それぞれ活動日を別にして、定期的に会合を続けていたのですが、ずっと「いつかは合同の会合を開いて、親と専門者一緒の話し合いをしたいね」と言い続けてきました。
それがとうとう実現したのが、昨日の土曜日。
専門者部会の例会に保護者が合流するような形で、福島市の保健福祉センターで開催されました。
参加者は、専門者が38名、保護者が12名。
まず、保護者部会の代表が自分自身のADHD児の子育て談(もちろん苦労話)を語り、その後、テーマごとに3つのグループに分かれて懇親会。そこに、親たちも混ざりました。
そのときのレポートは、とーます!ホームページの掲示板のほうに書いてあるのですが、そこから一部、再録してみたいと思います。

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グループ懇親会。
テーマは 1.AD/HDの親子関係と家族支援 2.地域連携のあり方について 3.学校・学級での指導について でした。
専門者たちはほぼ均等に3つのグループに分かれ、親たちは指示に従って2と3のグループに加わりました。私は2の地域連携のありかたについて、のグループに参加しました。

地域連携というのは、一人の発達障害児のために、医療、教育、保健福祉、心理職、親・・・といった人たちが連携をとって関わっていくことを考えるのがテーマです。
老人介護にケアマネージャーがいて、そのお年寄りと家族のニーズに合わせてプラニングしてくれるように、発達障害児にも、成人してからの展望をも持ったプラニングが出来るケアマネージャーのような人が欲しい。また、各専門家の間の橋渡しができるコーディネーターが欲しい、という話が出ました。

また、親が専門家たちに置き去りにされないように、同様に、教師たちが置き去りにされないように、という話も。
どの専門職の人たちも、本当にとても熱心で、子どもたちのことを真剣に考えて下さっているのが伝わってきて、それだけでも、私たち親は、とても心強く感じました。
まだ、数としてはあまり多くないのかもしれないけれど、確かに、本気でADHDや発達障害に取り組んで下さっている専門者たちはいて、一生懸命、私たちに向かって手を伸ばしてくれている。
それが分かっただけでも、合同部会を開いた意義はあったな、と思いました。

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他の部会の話し合いも、きっと充実した熱い内容になっていたのだろうと思います。
とにかく、専門者たちの熱意がひしひしと伝わってきた会合でしたので。
私たち親からも、子どもに一生懸命関わっているのだという気持ちを、専門者たちに伝えることができたかな・・・? 伝わっているといいな、と思います。

最後に、専門者の方たちが、こんなことを親たちに言ってくれました。

「確かに、相談にのる立場の人たち(医療、福祉などの専門者)には当たり外れがあるのが現実だけれど、あきらめずに求め続ければ、きっと、あなたたち親子を助けてくれる専門者に出会うことができます。必ず出会えます。だから、あきらめずに探し求め続けて下さい。」

その言葉を信じることができるような、本当に熱い懇親会でした。

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【余談】
合同懇親会の間、保護者部会の子どもたちはボランティアさんたちと、同じ建物の中でずっと遊んでおりました。
昇平も、大学生のお兄さんにすっかりなついて、楽しそうに遊具で遊んだり、他の子と会話しながら遊んだりしていたそうです。帰宅してからもご機嫌。昇平は昇平で、とても楽しかったらしいです。

☆福島ADHDの会「とーます!」ホームページ
     http://www6.ocn.ne.jp/~f-tohmas/

[02/12/22(日) 10:37]

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