昇平てくてく日記2

小学校高学年編

算数まとめテスト

漢字のまとめテストに続いて、算数のまとめテストについて、連絡帳から。

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3月3日(金)   記録者:ドウ子

漢字まとめテストが終わり、今度は算数のまとめテストの番ですが、4−3からもらった練習プリントをやってみたら、単位の付け忘れと、( )かっこの式をひとつ順番を間違えた以外、できていました。
本番は数字が変えてあるくらいなので、たぶん合格すると思います。

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3月6日(月)   記録者:ドウ子

今日の算数まとめテスト、計算二つと面積の答えひとつを間違えてしまい、88点でした。90点以上合格なので残念ですが、まちがいはどれも本当に惜しいケアレスミスです。普段やらないような、ひき算の間違いなどをしてしまい、本当にうっかりやってしまうんだろうな、と思いました。

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連絡帳と一緒にテスト用紙が入ってきたので、どこをどう間違えたのか、じっくり見てみた。

 (27+18)×6=45×6=51

45×6は270なのに、45+6の計算をしてしまっている。わきにドウ子先生の字で「なんで足したの?」と書き込みがある。

 8×(14−6÷2)=8×(14−3)=8×9=72

これもだ。加法減法より乗法除法の方を先にやる、という基本はちゃんと理解しているのに、14−3という単純な引き算の部分で計算を間違えている。14−3=11。「9」ではない。

面積の問題はこうだった。
「たて12cm、横25cmの長方形があります。面積はいくらでしょうか。」

 12×25=40  
   答え 40平方センチメートル
   (単位は記号で書いてあったけれど、機種依存文字になるのでここでは日本語で表記)

12×25は300。これも単純な計算ミス。

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なるほどなぁ、と思った。
普段、家庭でチャレンジの算数をやらせている時にもよく起こるのだが、昇平にはこの手の単純な計算ミスやうっかり見逃しが本当に多い。やり方はきちんと合っているのに、本当に、ついうっかり、というような小さなところで間違いをして、答えが×になってしまうのだ。いかにも不注意で集中力が弱いADHDっ子らしい間違い方だ。
これの対策の考え方は、次の二つになるのだろう。
計算ミスをなくすよう、集中して注意深く解答するよう指導するやり方と、最初から計算ミスを犯すことを考えに入れて、それを上回るだけの実力をつけさせるやり方だ。

実は、以前家庭教師をしていた中に、このタイプの子どもがいた。
とても頭の良い子で、やり方もわかっているのだけれど、テストというと必ず1つ、2つうっかりミスをして、100点を逃してしまう。本当は実力があるとわかっているだけに、本人も悔しいけれど、それ以上にお母さんが悔しがって、96点、98点のテスト用紙を前に、「ここのこの問題を間違わなければ・・・!」と何度も子どもに向かって言っていた。
「いや、お母さん、これだけがんばっているんだからすごいんですよ。どんなにわかっていても、100点を取るって言うのは大変なことなんだから」と取りなすと、「それはそうですけど、こんな簡単なところでひっかかったのかと思うとぉ・・・」とまたお母さんのお小言が始まってしまうので、下手なことも言えなかった。
おとなしい性格の子だったから、お母さんに向かって口答えもしなかったけれど、良い点数を取っている割には、いつも自信のなさそうな顔をした、影の薄い子だった。

うっかりミスに関しては、ミスをなくす、というのが指導の原則ではあるけれど、それを厳密にやりすぎるのはどうかなぁ、と思っている。
ADHDとまではいかなくても、どんなに注意してやっても、持って生まれてきたもののせいで、ミスを犯しやすい子どもたちはいる。その子たちにノーミスを強制するのは酷というものじゃないかな、と思うのだ。
人間ならばうっかりミスもしょうがない。次はがんばろうね、くらいで、さらりと流して、できたところやがんばったところをほめた方が、子ども自身も達成感を感じるし、実力を発揮できるようになるんじゃないだろうか。
いや、もちろん、だからといって、いくらミスしても良いですよ、という意味ではない。昇平にも、これからは、計算をして答えを出したら、残った時間で問題を読み直したり、計算を見直したりする「見直し」の習慣はつけさせなくちゃいけないだろうなぁ、と考えている。
でも、前述の子は、必ず見直しをしていたのに、それでもやっぱりうっかりミスをしていた。
それならば、そこまでやったなら「よくがんばったね」と言って上げたいなぁ、と私は思っている。

とはいえ、この先中学に入り、高校受験というものも考えるようになると、点数だけで判断されてしまう場面も増えてくるから、「よくがんばったね」だけでもすまされなくなってくるんだろうな。
そのときには、十二分の力をつけて、その中の八割くらいが発揮できればいい、というような考え方になってくるのかな、などと今から思っていたりする。

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ADHDと勉強は、切っても切れない関係がある。
「完璧を求めすぎないようにしながら、できるだけ本人が実力を発揮できる方法を探す」という難しい課題が、『親と教師に』課せられているのかもしれない。

[06/03/12(日) 10:02] 学校 発達障害

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