石のこけし
連絡帳から。
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3月7日(火) 記録者:ドウ子
数日前から、ベランダや花壇のコンクリートに何やら柔らかい三センチくらいの石をこすって角を取り、形を作っていた昇平くん。長丸にした後、落ちていた金属の破片を使って、またまた何か彫りだして・・・。
卵形にした物を大事そうに見せてくれたので、「これ、何?」と聞くと、「日本の女の人!!」との答え。「もしかして”こけし”のこと?」「そうそう。石のこけしで”こけいし”」(その後、二人で外国人の発音のように「コケ〜イ〜シ〜」とふざけました・・・。)
確かに、おかっぱの髪型も、後頭部に髪の流れが彫ってあって、なかなかのでき。本人は”彫刻だ”と満足して、その後、「ツヤ味(み)を出す」と言いながら、顔を金属片で丁寧にこすり、”つるつる”と喜んでいました。
色を塗ろうと絵の具を出してきましたが、あまりの細かい作業に自分では無理で、「先生、やって!!」と外注に出されました。それなら絵付け師に任せてくれればいいものを、「ねえ、耳出して」「着物の柄は黄色が真ん中で花びらが赤、葉っぱは黄緑・・・」と注文だけはしっかりしています。できあがりを見て、大満足。四角い石からよく作り出そうと思ったものだと感心してしまいました。
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写真が、昇平が作った石のこけし。ドウ子先生は、彩色した後、ニスまで塗ってくださったので、元が石とはとても思えない出来。壊れやすい石なので、隣のクラスのE先生が、ガチャポンのカップに綿を入れて、そこに収めてくださったら、まるでかぐや姫か一寸法師のよう。
昇平の学校生活はすごく楽しそうだなー、とつくづく思う。
[06/03/20(月) 13:55] 学校 発達障害