昇平てくてく日記2

小学校高学年編

半分自力下校への挑戦・2

 昇平が協力学級のお友だちと自由な関わりを持てるよう、新たに始めることにしたにした「半分自力下校」(母が車で出迎えに出た場所まで、同級生と歩いて帰ってくること)への挑戦。
 以下は、連絡帳から。のやりとりから。

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4月9日(日)   記録者:母

 金曜日に話した下校の件ですが、私が迎えに出る場所に××(公共施設)も良いなぁ、と考えました。駐車場は広いですし、万が一、私の迎えが遅くなってしまうときにも、事情を話しておけば館内のロビーで待たせてもらえると思うので、安全かと。そちらの方面に、一緒に下校できそうなお友だちがいると良いのですが……。

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4月10日(月)   記録者:ドウ子

 下校の件、金曜日に5−2の岩幡先生と相談しました。クラス替えがあったばかりで、まだどの子がどの方向に帰るかも、人間関係もよくわからないので、家庭訪問で家の場所がわかってからにしたいのですが・・・とのことです。私もその方が良いと思いますので、もうしばらくの間、お迎えは教室までお願いします。××で待つ案には賛成です。ロビーに本があって、自由に読むことができるのもいいですね。

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4月10日(月)   記録者:母

 では、待ち合わせ場所はできるだけ××という方向で……。ケンカにならないような、昇平と帰ることを負担に思わないでくれるような、良いお友だちが、そちらの方面にいると良いのですが。

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 4月25日には家庭訪問があった。ドウ子先生・原先生両担任とさまざまなことを話し合う中で、昇平の自力下校に関しても確認し合った。いずれにしても、協力学級での家庭訪問が終了するのを待ってから開始の予定。

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5月1日(月)   記録者:ドウ子

 そろそろ岩幡先生と、下校できる友達の件を考えますので、(半分自力下校は)連休明けからになるかと思います。

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5月1日(月)   記録者:母

 下校の友達の件、どうぞよろしくお願いいたします。

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5月9日(火)   記録者:ドウ子

 下校の件、明日、一緒に帰るメンバーを一同に集めて、私と岩幡先生とで話をしますので、明日から始められそうです。初日は練習になります。十円玉を一枚持たせて、電話がかけられるよう話してください。
 明日は家で待っていてください。

【昇平くんと帰れる人】

5−2
 Mくん、Eくん(ただし木曜日は習い事に直行するのでダメ)
5−3
 Nくん、Kくん

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 連絡帳に書かれていたのは、去年同じクラスだったKくん以外は、昇平が一緒になったことのない子どもたちばかり。おまけに、昇平は、外から自宅や母の携帯に電話をかけた経験がない。
 途中まで自力で下校するという新しい挑戦に加えて、さらに新しいことがいくつも始まる。さて、昇平はどうするか。一緒に帰ってくれる子どもたちはどんな反応をするか……。親のほうがドキドキしながら、いよいよ挑戦を始めることになった。
(つづく)

[06/06/10(土) 22:09] 学校 発達障害

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