昇平てくてく日記2
小学校高学年編
夏休みの日記・9
8月4日(金) 晴れ
今日も暑い。暑すぎたせいか、午前中、30分くらい一帯が停電した。ちょうどその間、プールに行っていた昇平はラッキー。水の中で涼しく過ごせたものね。
あまり暑いので、昼過ぎはおとなしくして、午後3時頃から自転車の練習を始めた。自販機で飲み物を買って、今日も川の堤防まで。
乗り方は以前より上手になってきているのに、バランスを崩してふらふらすることが逆に増え、危なくて、しょっちゅう注意した。何故だろう、とよく観察したら、本人が度々よそ見をしたり、よそ事に気持ちを引かれたりするせいだとわかった。自転車に慣れていない頃は、自転車を走らせることだけに集中していたのに、乗れるようになって余裕が出てきたら、周りのものへ目がいくようになって、結果として不注意が起こっていたのだ。しかたないので、途中から、「よそ見しないで、自転車を一生懸命走らせて!」と声をかけるようにしたら、よほど集中できて、バランスが取れるようになった。ああ、ADHD!(苦笑)
【今日のお手伝い】
布団敷き
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8月5日(土) 晴れ
暑い、暑い、むちゃくちゃ暑い。
夏休み中、昇平のパソコンやゲームの時間は「1時間やったら1時間休む」という約束にしてある。長すぎるように見えるかもしれないけれど、プールや自転車乗りに出かけたり、友だちと遊んだり、休憩時間に始めたことが面白くなったりして、パソコンを忘れていることも多くて、実際の時間としては心配するほど長くはない。
こだわりが強いタイプだと、こんな取り決めにしておくと、「1時間たったからパソコンをやらなくては」と約束に縛られてしまったり、「もっと早くパソコンをできるはずだったのに、忘れていてパソコンができなかった。時間を損した!」と怒り出したりするのかもしれないけれど、昇平はADHDの特性もあるせいか、その心配はほとんどない。むしろ、「1時間やったら休む」という約束が、過集中から彼を強制的に引き離して、他のことに目を向けさせるきっかけになっている。
とはいえ、今日だけはちょっと例外。土曜日でプールもないし、暑すぎて他のこともまったくできない。友だちのところへ遊びに行ったり、来てもらったりするのもちょっと、と思うほど。どうしようもないので、日中のパソコン・ゲーム時間を延長してやった。特例。
夕方涼しくなってきてから、一緒に自転車乗りに出かけた。「別の道に行きたい」と言うので、また違う方角へ。ただ、そこは後半交通量の多い道路を走ることになって、やっぱり危険だった。周りの様子が目に入らないからね……。その道路は当分走らせないようにしよう、と思った。
【今日のお手伝い】
布団敷き
[06/08/06(日) 08:43] 日常 発達障害