昇平てくてく日記2

小学校高学年編

“怒りのバロメーター”実践報告・2

 連絡帳のやりとりから。

   ☆★☆★☆★☆

10月29日(日)   記録者:母

 “怒りのバロメーター”、家庭でも活躍しました。
 パソコンでゲームをしていたら、難しいものだからイライラ……。「このゲームを作った作者はひどいヤツだ!!」と言い始めました。自分のレベルにあったものをやりなさい、と言っても聞き入れず、「怒り何パーセント?」と聞くと「100%!」。でも、あまり落ちつかないので、ついにランドセルからバロメーターを出して手渡したら、自分で20%に合わせました。その後も若干ぶつぶつ言い続けていたので、もう一度渡すと、今度はほんのちょっぴり(1%くらい)赤くしました。
 どう見ても実際の怒り度はもっと高い状態だったので、どうやら、「自分が目標とするパーセンテージ(このくらい落ちつくぞ! という決意表明)」にしていたようです。実際にバロメーターを使うと、気持ちを落ちつかせやすいようでした。

 ただ、夕食時に昇平と兄が衝突した時には、双方の感覚過敏が原因で双方とも歩み寄れず、バロメーターも手元になく……祖父が口をはさんで火に油を注ぎ……大騒ぎになったので、その後、30分くらい昇平と二人で話し合いました。
 本人の気持ちに共感して「○○な気持ちなんだね」と言葉にして確認してあげても、その後の気持ちの整理のつけ方まで手伝わなければ落ちつかないので、バロメーターや気持ちの確認は、そのための基礎になることなのかな、と思いました。

   ☆★☆★☆★☆

10月30日(月)   記録者:ドウ子

 何だか昨日の御家庭での様子はわかるような気がします。
 学校でも、今まで「殺す」を「とてもイヤな気持ちなんだね」と置き換えても『それどころじゃない!!』という状態のことは何度もあり、周りの子どもたちの反応も、御家庭と同じで『火に油!! しかも大量!!』ということが多く、正直、お医者様や心理士さんのおっしゃることはわかるのですが、それで変われば苦労はしない、と思っていました。一緒にいる子どもたちは、大人の対応とは違うので、「うわー、今はそれは言わないで〜」というようなことを口にすることもしばしばで、公式通りには行かないことの方が多いです。(ひとりの子がパニックになっていると、周りの児童も相乗効果でどんどん熱くなるようです。)

 でも、確かにこのところの昇平くんは、「今までなら『殺す!』と言っているところだったな」と思うような状況でも落ちついていられることがあり、「うーっ」とうなるぐらいでおさまります。今日も2回ありました。
 “怒りのバロメーター”がきっかけで「殺す」から卒業できるといいなぁ、と期待しています。


[06/10/31(火) 11:50] 学校 日常 療育・知識 発達障害

[表紙][2006年リスト][もどる][すすむ]