“怒りのバロメーター”実践報告・1
ドウ子先生の連絡帳から。
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10月27日(金) 記録者:ドウ子
今日も“怒りのバロメーター”が大活躍でした。自分で作って(原案はいただき物ですね)何ですが……。
国語の時間、ゆめがおか1組のインターネットでL子さんと一緒にマザーテレサについて調べようとしたところ、古いパソコンのせいもあって、つながるまでに時間がかかり、その上、L子さんが先に操作していて思うようにやれず、イライラが頂点に達して画面をグーでなぐりました。パソコンとL子さんの両方に怒り出し、表情も変わっていました。
ゆめがおか2組へ連れてきて、“怒りのバロメーター”で、「どの位?」と尋ねると、「許せないくらい怒っている」と100%を示すので、「先生がL子さんに教えながら操作したら、どの位になる?」と聞くと、「50%」と言うので、「えー、0%になろうよ」などと話しているうちに落ちつき出し、普通の会話になってきました。
怒りの世界から現実に戻るというか、冷静になるのに役立つようです。
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昇平の場合、思い通りにならなくてパニックになったとき、ちょっとしたきっかけでパニックがころりとおさまることが多い。
もちろん、その時に自分の気持ちがわかってもらえてないと感じていると、パニックはなかなかおさまらないのだが、“怒りのバロメーター”で、どの程度怒っているかは担任にわかってもらえたし、その上、バロメーターのゲージを左右させる、という具体的な操作や、怒りの気持ちについての話し合いなどしてもらっているので、気持ちを切り替える良いきっかけになったのだろうと思う。
視覚支援、具体的操作が非常に有効な昇平に、“怒りのバロメーター”はぴったりのアイテムだったらしい。さすがはドウ子先生!
※“怒りのバロメーター”については、
「連携して解決を目ざす・3」をご覧ください。
[06/10/28(土) 10:59] 学校 療育・知識 発達障害