昇平てくてく日記2

小学校高学年編

“怒りのバロメーター”実践報告・3

 今日も連絡帳から。

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10月31日(火)   記録者:母

 今日は、なかなかクリアできないゲームをしながら、「殺してやる!」ではなく「ちくしょー、また負けた! ガッデーム!!」と連発しています。悔しい気持ちを表現するのに、「ガッデム」という新しい語彙を手に入れたようです。
 「殺す」と言うほど強く恐ろしいニュアンスもなく、本人自身も余裕のある口調で言っているので、連発されてもあまり気になりません。

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11月1日(水)   記録者:ドウ子

 昇平くんと算数をしていたL子さんが、教師の言うことを聞けなくなり、落ちつかない状態になったのを見て、涙を流して困り切った昇平くん(こちらも、ほぼパニック状態)。「バカ」「アホ」とL子さんに向かって悪口を言うのですが、「死ね」「殺す」とは一言も言いませんでした。
 落ちついてから「『死ね』って言わなかったね」と誉めると、「うん」と、そうだよ、という顔をしました。自分でも言葉を選んでいたように見えました。

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 やっぱり、家庭でも学校でも本当に「殺す」等の暴言が減っている気がする。
 本人が、自分の気持ちを言い表す適切な表現を探すようになったように見える。
 なおも観察は続けるけれど、“怒りのバロメーター”は確かに効果を上げているような気が……。

[06/11/02(木) 14:22] 学校 日常 療育・知識 発達障害

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