昇平てくてく日記2
小学校高学年編
学習発表会への道〜よさこい編〜・2
連絡帳から。
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10月18日(水) 記録者:ドウ子
校内発表会、無事終了しました。
五年生の「おまつり」では、ステージに上がる前からずっとにこにこしていましたが、ステージに上がって、全員で言う「わっしょい」が大声になる少し前から耳ふさぎを数回して(注:昇平には聴覚過敏の特徴がある)、表情は良いのですが、口はあまり開けていませんでした。詩は、ずいぶん前に全部暗記していたのですが、ひとつの詩を分担してグループごとに言う群読なので、全部を言うわけでもないので、言いそびれている場面もありました。でも、全員で言う「わっしょい、わっしょい」は必ず言っていました。
よさこいは、とても笑顔で、なんとなく合っていました。でも、ところどころ怪しいので、昼休みに同じ5年生のmくん、e子さん、h子さんにゆめがおか2組に来てもらい、後ろ姿をビデオに撮らせてもらい、5校時目にそれを見ながら練習したら、かなり正確になってきました。
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10月18日(水) 記録者:母
すばらしい指導の数々、本当にありがとうございます!!
帰宅してから、昇平に聞いてみました。(まだ連絡帳を見ないうちに)
「今日の校内発表会、どうだった?」
「う〜ん」
「失敗しちゃったの?」
「ちょっとね」
大勢の前で発表したので、緊張してしまったのかもしれませんね。
でも、自分の出来具合を自覚できていたのは素晴らしいと思いますし、土曜日の発表では今日の経験が生かせるんじゃないかな、と思います。
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10月19日(木) 記録者:ドウ子
さて、今日もよさこいの特訓をしました。
黒板に20までの数を書き、一回踊るごとに△や○をつけ、そのうち、○に耳がついたり、尻尾がついたりしだすと(注:どうやらブタさんの絵になっていった様子)、次の展開に期待して、もっと踊る! と言い出し、「20回踊る」という、とてつもない課題をクリアしてしまいました。
どうも格好が決まらない動作(魚を捕る網を引く動作など)は、実際に縄を引かせてそのポーズをさせたりすると、なんとなく形になりました。
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このあたりから、昇平の言動に変化が見られるようになってきた。いろいろなことに自信を持ち始めたのだ。
この頃、マラソン大会に向けて走り込みもしていたのだけれど(ああ、なんて10月って忙しかったんでしょう!)、20回踊る、という課題をクリアしたこの日、迎えに行った私の車を見つけて走り寄ってきたと思うと、開口一番「ぼくね、5時間目の体育のマラソンでね、校庭5周も走ったんだよ!」と誇らしそうに報告してきた。
「すごいね、よく頑張ったね」とほめると、「うん、よさこいをがんばってるおかげかも」。
自分で頑張り、その成果を自分自身でも確認できる経験はすばらしい、と思った。
そして、いよいよ学習発表会の本番前日。こんなことが連絡帳に書かれてきた。
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10月20日(金) 記録者:ドウ子
今日の最後の練習を見に行ったら、演出が少し変わっていて、大うちわの人が、よさこい踊りの間に入って上下に動かすことになり、ちょうどうちわの位置と昇平くんが重なり、あまり見えなくなってしまいました。と言っても、昇平くんはそれでもステージ最前列で、その後ろに何人もいるわけで(その人たちはさらに見えません)、全体を考えれば仕方のないことだと思いました。
そこで、昇平くんのせっかくのよさこいを教室でビデオに撮りました。今日も20回練習しようとしたのですが、15回目に撮ったビデオがとても上手だったので合格にしました。持たせますので、ご覧になって、本番では昇平くんがその踊りをやっていると思って、大うちわの間からちらちら見える姿から想像してください。
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10月20日(金) 記録者:母
お迎えの車の中で、明日の学習発表会の招待状を手渡してくれました。
「自信ある?」と聞いたら、「うん!!」。
よさこいが一番自信ありだそうです。特訓の成果ですね。(笑) 自信を持って楽しみに発表会に臨めて、何よりだと思います。
ビデオは、本番を見に行けない主人にも見せたいので、もう少しお貸しください。
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というわけで、土曜日の本番はどうだったか。
以下はまた次回に続く……。
[06/11/21(火) 19:58] 学校 発達障害