クラスメートとの関わり・4
金曜日、昇平は、ゆめがおかの2年生のIくんと日曜日に遊ぶ約束をしてきた。前回は向こうがお母さんと一緒に我が家へ遊びに来たけれど、今度は昇平がIくんの家に遊びに行くという。Iくんのお母さんには、家までの地図も描いてもらってきた。
歩いてはとても行けない距離なので、私の車で送っていった。10時頃に行って、初めてだし、11時半にお迎えに来ることにして。昇平とIくんは、一緒にカードをしたり、ゲームをしたり、仲良く遊んでいたらしい。(とはいえ、「ケンカした?」と昇平に聞いたら、「1回だけ、ちょっとね」と正直に答えたけれど)
11時半に迎えに行ったら、玄関にI君が飛び出してきて、手を合わせて言った。
「昇平くんのお母さん、お願いです! ぼくも一緒にプールに連れてってください!」
昇平は午後から旦那に連れられて温水プールに行く約束になっていた。それを昇平から聞いたI君が、一緒に行きたくなった、というわけ。
念のために聞いてみると、プールにはIくんも何度も行っているという。運動神経もいい子だから、大丈夫だろう……というので、「よし、それじゃ一緒に行こうか!」と即答した。
連れて行くのはホントは旦那なんだけど、きっと嫌とは言わないだろう、と思って、家に戻ってから事後報告。すると、案の定、「あ、いいぞ」と軽いお返事。ん〜、優しいパパだね、ホントに!(爆)
プールの方は旦那に任せきりにして、私は留守番していたけれど、後から聞いた話によると、二人とも仲良くプールに入り、一緒にもぐりっこしたりして、とても楽しく過ごしていたらしい。初めてのことなので、Iくんのお母さんがプールサイドに付いていたらしいが、何の心配もなかったという。帰宅した昇平は満足しきった顔で、その後は、騒ぐことも不平不満を言うこともなく、落ちついてひとり遊びを楽しんでいた。
☆★☆★☆★☆
「よちよち歩きで遊びながら」にも書いたように、今、昇平はようやく、他人と共に遊ぶ楽しさに目覚めてきている。
それは、11歳という年齢から見れば、非常に遅れている段階ではあるけれど、でも、確かに彼は、他人と関わるのが楽しい、お友だちと遊ぶのが面白い、と感じるようになってきている。そんな彼と遊べる友だちを見つけることが大きな課題だったのだけれど、こんなふうにすれば大丈夫なんだ、とわかった。
家族ではない友だちと一緒に遊ぶことで、彼らは成長していく。それも、学校以外の場所で。
その遊びの場と相手をずっと探し続けてきたけれど、とうとうそれが見つかったんだ、と思うと、なんだか感無量だった。
たぶん、Iくんにとっても、こんなふうに友だちや、そのお父さんと休日を過ごすのは意味があるだろうと思う。
「楽しかった?」と聞くと、「楽しかった!」と満足そうに答えた昇平。
この次ぎお父さんとプールに行く時には、またIくんを誘ってみようね、と言ったら、とても嬉しそうな顔をしていた。
[07/02/05(月) 14:21] 学校 日常 発達障害