11月(3)〜作品展・「わからない」こと
11月12日(月)
学校で地震を想定した避難訓練があって、昇平はL子ちゃんと一緒に起震車にも乗ったらしい。以下はその時の様子。
(ドウ子先生の連絡帳から)
各学級2名ずつ起震車体験ができるので、ゆめがおか2組代表として、6年生2人に乗ってもらいました。L子さんは「えーっ」という感じでしたが、昇平君は「L子ちゃん、やってみようよ」と積極的で、それでL子さんも割とすんなりと受け入れてくれました。結構ゆれるので起震車から落ちないか心配だったのですが、いざ始まると必死にテーブルをつかんでいて大丈夫でした。怒ったりパニックになったりすることはなく、いい経験だったと思います。
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11月13日(火)
学級で作っていた地区作品展の作品が完成したらしい。パソコンで思いつくままに次々作った4枚組の絵だけれど、掲示する作品にするならまとまりがあったほうがいいよ、とドウ子先生が提案され、ヒントをもらって、自分で文を作ってひとつのストーリーにすることができたという。
まとまりある作品を提案しても「いや、いい」と拒絶されるだろうと思っていたドウ子先生は、すんなり昇平が受け入れたので、ちょっとびっくりしたらしい。昇平が大人になってきたことと、担任を絶対的に信頼していることの両方の結果なのだろうな、と思った。
どんな作品が仕上がったのか、見るのが楽しみだ。
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11月14日(水)
5校時のうち4校時は協力学級の6−2での学習だった。介助の西尾先生がドウ子先生に様子を聞かれて、「図工の時間にのこぎりを使うとき、思うようにならずに怒っていたくらいです」と答えていたところ、それを聞いていた昇平が「のこぎりで、きれてしまいました」(切れる=怒ってきれる、のひっかけ)と笑顔で言って、ドウ子先生に「座布団一枚!」と誉められたらしい。楽しいな〜、本当に。(笑)
ちなみに、そのことを連絡帳に書こうとしたら、昇平は「お母さんが、怒った自分のことを心配するから書かないで」と言ったらしい。それでも、ドウ子先生はこっそり教えてくださったわけだが。こんなふうに、「へぇ、そんな反応をするようになったんだ」と感じることが最近増えてきたような気がする。
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11月15日(木)
作品展に出すL子さんの作品がなかなか仕上がらなくて、それを一日何十回も気にしていたのだという。L子さんの機嫌が悪いわけでもなく、あと少しで完成する状態なのに、「L子ちゃんができなかったらどうしよう」「もう終わりだ!!」と言っていたという。(そう言われても慣れっこになって気にしないでくれるL子ちゃんはすごい!)
「L子ちゃんが心配、とかそういうレベルではなく、やはり(状況が)わからないから不安が大きくなる、というように見えました。」と連絡帳にあった。
わからないから不安。まさしくその通りだろうと思う。それも、部分的にはわかって、部分的にはわからない。その認知のむらが不安を増大させているんだろう。ここがPDD(広汎性発達障碍)の特徴がある、と言われる部分。
「親としてやってきたこと」 の中でも書いたけれど、ずっと昔から昇平はこの特徴を持っていたから、とにかく本人にわかりやすいように、見通しが立ちやすいように、と対応してきた。すぐにはわからないことが多いけれど、ここまでの時間を振り返れば、そうやって教え続けてきたことで、わかるようになったこともいろいろある。時間をかけて対応していくしかないのだろうと思う。
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11月16日(金)
地区特別支援学級作品展が始まった。午後、昇平を迎えに行きながら見てきたけれど、どの学校の作品も力作揃い。昇平たち、ゆめがおかの子どもたちの作品も一生懸命作ってあって素敵だった。本当は全員の作品を紹介したいけれど、著作権があるので、昇平の例の4枚組の作品だけをご紹介。
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11月17日(土)
先日アク抜きをしたドングリを粉にして、ドングリクッキーを作った。が、前回とドングリの種類が違ったせいか、一度干してしまったので、それが悪かったのか、アクが強すぎて、あまり上手にできなかった。それでも昇平は「おいしいよ」と食べるけれど、あまり大量に食べるとお腹を壊すかも。縄文人の生活は難しい。(苦笑)
兄ちゃんが風邪を引いて学校を休む。午前中たっぷり寝たら午後から元気になって、昇平とゲームをしたりしていた。久しぶりにのんびり兄弟で関わっていて、見ていてほほえましかった。
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11月18日(日)
兄ちゃんが風邪なので、今日はどこにも出かけない一日。昇平も、兄ちゃんやお父さんのゲームに混ざったり、口出ししすぎてうるさがられたり。でも、以前より「人と関わること」はうまくなってきているし、楽しそうに見える。
[07/11/20(火) 05:19] 作品 学校 日常 療育・知識 発達障害