昇平てくてく日記3
中学校編
牧場とADHDっ子たち
今日は親の会の支部主催の親子ピクニックでした。
私は支部の世話係なので、何かと忙しかったのですが、天候にも恵まれて、楽しい一日になりました。
ピクニックの行き先は牧場。市営なので、信じられないほど安いです。
バーベキューもボリュームがあって、お腹いっぱい。
食後には乳牛の乳搾り体験もしました。初めてだったけれど、みんな、けっこうちゃんとミルクが出ていました。
牧場の中央には、綺麗な浅い川が流れていて、子どもたちの格好の遊び場になっています。
川底の石を並べて「ダム」を作る子はよく見かけますが、うちの会の子どもたちは、なんと「滝」作りに挑戦してました。石を高く積んで隙間を川砂で埋め、水を一杯ためて一カ所を低くすれば滝ができるはずだ――と、小学生の男の子、女の子が4人がかりで一生懸命土木工事です。
その姿に、なんて子どもらしくて楽しそうなんだろう、と思いました。
「滝なんかできるわけないだろう」なんて、誰も言いません。彼らの姿を親だけでなく、他の大人たちも大勢見ているのだけれど、そんなの全然気にしない。みんな、夢中で石を集め、砂をすくって積み上げ……。
やりたいからやる。やってみたいからやる。
ADHDっ子の基本はそこに尽きるんですよね。
そして、それっていうのは、本当に子どもらしい素直さなんだと思います。
確かに、やりたい気持ちが強すぎたり、元気が良すぎる場面も見られる子どもたちだけれど。
彼らが「問題児」になってしまうのは、彼らのせいではなく、彼らを取り巻く「社会」が、彼らを受け入れるだけの余裕を無くしたからなんじゃないだろうか――と、改めて考えてしまいました。
[09/07/05(日) 20:36] 社会