昇平てくてく日記2

小学校高学年編

この一週間・3〜水・木曜日:『とーます!』関係〜

 翌水曜日は、私が所属する福島ADHDの会『とーます!』の仕事で福島市へ。キリンビールが母体のキリン福祉財団というところの助成金をいただけることになったので、その授与式というものに出席したのでした。助成金のおかげで夏に海辺でお泊まり会を開けることになりました。子どもたちの活動の他に、親のミニ学習会も開けそうです。
 そんな中で、ふっと、『とーます!』が立ち上がったばかりの5年前を思い出しました。あの頃は、まだADHDということばも、発達障害という名称もよく知られていなくて、まずその啓蒙のための講演会や活動にやっきになっていたものでした。
 今は、ADHDと言えば、少し知識のある方なら「ああ」とうなずいてくれる時代になってきました。対応の様子はそれぞれですが、それでも、学校はADHDを始めとする発達障害に必ず支援をすることになっています。支援団体も、こうして全国各地の親の会に実際の支援を行ってくれています。……もう、私たち親だけが子どもを抱えて必死でがんばる時代は終わったんだな、とつくづく感じました。気がつけば、差し伸べられている手が周り中にたくさんある。それと上手に手を取り合いながら、親は親として、がんばっていきたいなぁ、と思ったのでした。

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 さらに翌木曜日は、『とーます!』の支部例会。6月24日に福島市内で開かれる講演会の打ち合わせ等をしました。学習会は、先日NHK福祉ネットワークで放映された『こくっぱ家の人々』。こくっぱの母さんの大らかで暖かい子育ては、支部のメンバーにも感動を与えていました。そして、「私たちだって、本気で自分の子どもに向き合って子育てしてるんだもん、けっこうえらいよね」と自画自賛。(笑) でもね、これって大事なことだと思います。親が自分の子育てに自信を持てること。障害児を育てていく上で、これは何より大事なエネルギーになっていくのですから。
 6月の講演会も、実はまた別の支援団体からいただいた助成金で開催されるものです。多くの人たちが親の活動を支えてくれています。そして、子どももまた、学校で多くの先生方やお友だちに支えられて、その一員としてがんばっています。なにか、私たちを取り巻く大きな力、大きな心というものを、実感してしまいます。
 とてもとても忙しい一週間でした。でも、その分、心に得たものも計り知れない一週間でした。

[06/06/07(水) 18:53] 療育・知識 発達障害

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